下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

1001-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Monochrome Circus+藤本隆行「Refined Colors」

共に京都に本拠を置く集団であるMonochrome Circusの坂本公成とdumb typeののコラボレーション作品「Refined Colors」を京都造形芸術大学studio21で観劇した。YCAM(山口情報芸術センター)の企画として、昨年7月に山口でアーティスト・イン・レジデンスの形…

KATHY+graf「炎のメリーゴーランド」

KATHY+graf「炎のメリーゴーランド」を横浜のBankART Studio NYKで見た。KATHYはあえて分類すれば一応、ダンスカンパニーということになるのだが、2002年の結成以来、これまで主として美術フィールドで活動してきた女性3人の集団で、その正体は謎という覆面…

舞台上で加速するノイズ的身体/矢内原美邦プロジェクト「3年2組」

MIKUNI YANAIHARA project「3年2組」(7月17日マチネ)を吉祥寺シアターで観劇した。ニブロールの矢内原美邦によるプロデュース公演。ニブロールのメンバーからは矢内原美邦と映像の高橋啓治が参加。今回はニブロール本公演ではなく、それ以外は衣装(広…

2005年上期の関西の演劇ベストアクト

「キタで芝居を見るhttp://homepage2.nifty.com/kitasiba/」のサイトから依頼を受けて、2005年上期の関西の演劇ベストアクト*1を選んでみた。 2005年上期の関西の演劇ベストアクト 作品 1、WI'RE「H●LL」(伊丹アイホール) 2、クロムモリブデン「ボウリン…

ポツドール「愛の渦」

今もっとも刺激的な演劇を見せてくれるのはチェルフィッチュとポツドール、と昨年から飽きるほどいろんなところで言ってきたが、ポツドールの新作「愛の渦」(作演出・三浦大輔)もそうした期待にたがわぬ好舞台であった。 「愛の渦」で取り上げられたのは見…

チェルフィッチュ「ポスト*労苦の終わり」

チェルフィッチュ「ポスト*労苦の終わり」(作演出岡田利規)を横浜STスポット(3月21日ソワレ)で観劇した。昨年1年間にわたり、「今もっとも刺激的な舞台を作るのはチェルフィッチュの岡田利規だ」と会う人会う人に言い続けてきたのだが、それが岸田戯曲…

■2004年の演劇ベストアクト − 私が選ぶ10の舞台

■2004年の演劇ベストアクト − 私が選ぶ10の舞台 中西 理<演劇コラムニスト> チェルフィッチュ「三月の5日間」「労苦の終わり」 クロムモリブデン「なかよしshow」「ユカイ号」 維新派「キートン」 ポツドール「ANIMAL」 トリのマーク「向島のトリのマーク …

「祝祭からハイアートに変容する維新派」

維新派「キートン」(構成・演出松本雄吉)を大阪南港ふれあい港館駐車場の特設野外舞台で見た。サイレント映画時代の喜劇王キートンへのオマージュとして作られた作品である。台詞はほとんどなく、すべてが身体の動きと美術も含めたビジュアルプレゼンテー…

■2004年の演劇ベストアクト − 私が選ぶ10の舞台

■2004年の演劇ベストアクト − 私が選ぶ10の舞台 中西 理<演劇コラムニスト> チェルフィッチュ「三月の5日間」*1「労苦の終わり」 クロムモリブデン「なかよしshow」*2「ユカイ号」 維新派「キートン」 ポツドール「ANIMAL」 トリのマーク「向島のトリのマ…

上方芸能原稿

関西のコンテンポラリーダンスが最近すごく面白い。主として若手の振付家を対象にその年に上演された作品のうち8本を選び、最優秀作品(振付家)を審査するトヨタコレオグラフィーアワードが設立されて3年がたつがこのうち1年目に砂連尾理+寺田みさこ、3年…

永遠かもしれない

舞台冒頭ではまず出演を控え、誰もいない劇場で物思いにふける漫才師が真面目なタッチで描かれる。漫才師、藤井耕平(前畑陽平)は過去に自動車事故で恋人と実姉と漫才の相方を失い、心に深い傷を負っていることが明らかになる。亡くなった彼らは妄想のよう…

ワイアーレビュー

WI'RE「CROSS2(⇔)」(サカイヒロト構成・演出・美術)を大阪港・中央突堤2号上屋倉庫内の<仮設劇場>WAで観劇した。<仮設劇場>WAは昨年行われた「小劇場のための<仮設劇場>デザインコンペ」により大賞に受賞した作品を実際に製作したもので、これを大…