イアン・ランキン「Strip Jack」をやっとのことで読了。以前にも書いたがエジンバラを舞台にしたリーバス警部シリーズの第4長編である。日本では第7長編の「Let It Bleed」以降は全部翻訳されているが、それ以前の長編には翻訳はなく、原書で読んでいるところで、未読のシリーズ長編はこの後に書かれた第5長編「The Black Book」のみとなった。シリーズ作品としては登場人物が多すぎて、プロットが散漫になっている。「Let It Bleed」以前の初期作品にも面白い作品はあるのだが、この作品は売春宿の強制捜査で、現役の議員が捕まるという派手な冒頭でその後の展開を期待させる割にはその後は地味な展開でややもの足りなかった。
「The Black Book」はどうだろうか。