下北沢通信

中西理の下北沢通信

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BABY-Q「Z←・Z 滑稽な独身者機械」

BABY-Q「Z←・Z 滑稽な独身者機械」(3時半〜、伊丹アイホール)を観劇。
 BABY-QはHIGASINO YOKOの率いるダンスカンパニー。以前から気にはなっていたのだが、公演は今回初めて見た。音楽、映像などクラブっぽいのりを組み合わせてのコラボレーション的志向の強いダンスパフォーマンスだが、印象を一言で言えばもったいない。HIGASINOのソロやデュオなどの場面でダンス作品としてはとてもいい場面があるのにそれとはまったくクオリティーにおいて比較にならない場面が舞台に大量に盛り込まれているせいで、いいところが埋もれてしまって、弛緩して雑然としたという印象だけが残るきらいが強いのだ。
 音楽家(ミュージシャン)にしてもパフォーマーにしてもどうでもいい人がですぎ。舞台のうち7割ぐらいの場面はいらないと思う。いらない場面をすべてカットして、HIGASINOのソロやデュオなどダンスを中心にコンパクトにまとめれば相当に完成度が高いダンス作品になるはずなのにと思うと少し歯がゆい。