下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

Antenna×ヤノベケンジ「森で会いましょう-ジャッピー、トらやん、そして第二の塔-」@大阪府立現代美術センター展示室A

Antenna×ヤノベケンジ「森で会いましょう-ジャッピー、トらやん、そして第二の塔-」大阪府立現代美術センター展示室A)を見る。
2006年3月4日(土)〜3月18日(土)
10:00〜18:00(最終日16:00まで)日曜休館

Antenna(アンテナ)
2002年結成。メンバーは田中 英行、岡 寛志、矢津 吉隆、市村恵介の4人。

京都を中心に活動するユニット。美術・デザインといった領域に限定されない多岐にわたる表現活動を展開中。

2002年短編映画『カミーユ』を発表。翌年春、海岸通ギャラリーCASOにおける企画展「NG3」にて『カミーユ』を中心としたインスタレーションを展開。2003年より長編映画『囿圜 yu-en』の制作を開始。2004年「劇団衛星第5長谷ビルのコックピット」に参加。その後ROSE RECORD 所属「RAYMOND TEAM」のミュージッククリップを2本制作し、DOT MOV FESTIVAL 2005 にて上映。短編映像作品にてアジア海洋映画祭イン幕張グランプリ受賞(2005年) 、NHKBS2「デジタルスタジアム」放送(2005年)など。

 京都市立芸術大学出身の若いアーティストらによるアートユニットAntennaとヤノベケンジによるコラボレーション。Antennaは今後ブレークしそうで注目の集団だと思う。インスタレーションの展示はともかくとして、映像のビジュアルの完成度はものすごく高い。展覧会では時間があまりなくて、映像を全部見ることができなかったが、興味のある人は彼らのサイト*1でこの展覧会の予告編とこれまで彼らが製作したビデオクリップの見本(WORKのところで見られる)を見ることができるので、ぜひとも確認してみてほしい。特に予告編でのジャイアントトラやんVSジャッピーの映像は必見です。
 活動のフィールドとしては少し異なる(より映像寄り)とはいえ、やはり京都市芸の先輩であるダムタイプ、KYUPIKYUPIに続く、アート集団として注目され、世界進出する可能性は大いにあると思う。この集団どうやら経歴を見ると劇団衛星とは付き合いがあるもたいなのだが、これだけの高いクオリティーを持っていて、関西在住ならばダンスパフォーマンス系の集団とのコラボレーションなどを企画すれば面白いことになりそう。だれかそういうのを試みてくれないだろうか。