犯罪友の会「私はライト」(精華小劇場)を観劇。
出演/中田彩葉 川本三吉 金城左岸 櫻井盤 瀧波四級 紫壇双六 北山凛 玉置稔 デカルコ・マリィ
野外劇で知られるアングラ劇団とされる犯罪友の会。それは別に事実関係として間違っているわけではないが、この芝居などを見ると戦犯の問題など政治的なモチーフは取り扱ってはいても、その表現の手法は人情喜劇として松竹新喜劇のような商業演劇を思わせるものとなっている。すっと入ってきてだれでも抵抗感なくすっと入れてしまう。それはお芝居として悪いことではないが、かつて維新派と並ぶ関西アングラの両雄として知られた劇団*1の芝居としては違和感を抱いてしまう。それが最近の犯罪友の会の特徴だ。
表題の「私はライト」って「いったいなんのことなんだろう」と思ったのだが、主人公が国士くずれの右翼だから「右翼」=「ライト」ってことなのね(笑い)。こういうライト感覚の表題もこの劇団の最近の変容を反映しているといえなくもない。
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*1:あるいは今でもそうだとされているところもある