下北沢通信

中西理の下北沢通信

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ホモ・ルーデンスのビートメイキング vol.1@SCOOL

ホモ・ルーデンスのビートメイキング vol.1@SCOOL

キャスト

OMSB x 吉田雅史(MA$A$HI)

日時

10/25(水)19:30〜


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料金

予約2,000円 当日2,500円(+1ドリンクオーダー)

10.25 WED 19:30

オープンはスタートの30分前からになります。

_「ホモ・ルーデンスのビートメイキング」は、批評家/ビートメイカー/MCである吉田雅史が、様々なビートメイカーとビートについての対話を繰り広げるセッションシリーズ。
_記念すべき第一回に登場するのは、SIMI LABの一員として、そしてソロとしても2015年にリリースしたクラシック『Think Good』も記憶に新しいように、快進撃を続ける稀代のラッパー/ビートメイカーであるOMSB。彼の唯一無二のビートのスタイルの肝はどこにあるのか。サンプリングにこだわるそのビート制作の秘訣とは。そしてラッパーであると同時にビートメイカーでもあるOMSBが考える、ラップとビートの関係とは。
_OMSBによるビートライブのセットを挟みながら、過去から現在にわたるグローバルなビートシーンを俯瞰しつつも、とことんマニアックに掘り下げるビートトークセッションをお楽しみください。

大阪でのセミネールでの出来事だから、かなり前のことなのだが、ままごと「わが星」に絡んで日本語ラップの歴史みたいなことを話したら一部出席者から根本的に事実誤認があると言われ、知らないくせに話すんじゃないというようなことを音楽通の人に言われて、それ以来音楽に関して話したりすることが少しトラウマになっている。ただ、「わが星」や木ノ下歌舞伎(というか杉原邦生演出) のように最近は演劇にラップが入っているのは珍しいことではない。
ももクロにもラップ曲がいくつもあってしかもいとうせいこうが作詞した「5th POWER」から最近の若い作り手のものまでけっこういろいろあって、私には好きかとかはよく分からなかったりする。
と書いてきたがOMSBによるDJプレイの後のトークでビートメイキングについての話題でこの日、参照項になったのはほとんどが海外アーティストの話であり、ラップにおける日本語とか私が聞きたい話はこの日は出てはこなかった。
 この日出てきたのはOMSBの実際の音源を紹介しながら、それがどのようなビートで構成されていて、そのようになっていることにはどのような必然性があるのかの分析。海外アーティストのトラックを対象にビートの構成を解析し、そのヒップホップにおける歴史的な変遷とその中で海外アーティストのトラックはどうなっているか。それに対してOMSBはどうしているのかの分析。特に等間隔で刻むビートから意図的に少し微妙にずらすとそのずらしかたによってセンスよく聞こえたりするというのが面白かった。
 「話の内容は面白かったし、まあいいか」と思いネットサーフしていたら見つけたのが、ゲンロンカフェでの次のようなトーク

佐々木敦 × 環ROY × 吉田雅史
日本語ラップの「日本語」とは何か?

 今度こそ聞きたいような話が聞けるのだろうか? 私が知りたいのはまず「現代口語演劇」が意味するような意味での「現代口語」と「日本語のラップ」の関係なのだが、こちらは「日本語ラップ」というのがラップの世界では単なる「日本語のラップ」という以上の特別な意味内容を持っているという話のようだから少し違うのかもしれない。