吉例顔見世大歌舞伎@歌舞伎座
昼の部
研辰の討たれ
11:00-12:30
幕間 30分
関三奴
1:00-1:15
幕間 20分
梅雨小袖昔八丈 髪結新三
「研辰の討たれ」が面白かった。「研辰の討たれ」と言えば先代の勘三郎が野田秀樹と組んだ「野田版」がよく知られているが、今回は「野田版」ではなくて、木村錦花作による原典版。
ただ、幸四郎の研辰の演技はかなり勘三郎を意識して演じた部分があったのではないだろうか。研辰の口先三寸の調子のよさやそれと相俟っての卑屈さなどは幸四郎の造形のよるものではあろうが、その演技の裏側にそこここに勘三郎を彷彿とさせるところがあったという風に見えた。