横浜ダンスコレクション2018 「Dance Cross | Asian Selection」@横浜にぎわい座 のげシャーレ
2018年で23回目を迎える「横浜ダンスコレクション」が開催される。2018年2月2日〜18日の3週間、「SESSION / TRACE / HOME」をテーマに、世界的に活躍するアーティストによる領域横断的なクリエーションや国内外のコンテンポラリーダンスシーンをリードする振付家による新作と再創作、近年の受賞振付家による意欲作を上演。アジアセレクションでは、日韓期待の若手振付家によるトリプル・ビルを行う。
浜田純平『Sank you very much』(日本初演)
横浜ダンスコレクション2016「若手振付家のための在日フランス大使館賞」を受賞した浜田。フランスでの6か月間のレジデンスプログラムにて創作した作品を上演する。キム・ジユン『MAT (MAN) NAN』(日本初演)
韓国最大級の舞台芸術フェスティバル「Seoul Performing Arts Festival 」のコンペティション「ソウルダンスコレクション2016」受賞作を発表する。2009〜12年まで京幾道立舞踊団、17年は国立現代舞踊団のダンサーとして活動。白いオムツを履いて踊りまわり、圧倒的な存在感をみせつけた『オムツをはいたサル』で横浜ダンスコレクション2017コンペティションII「最優秀新人賞」と「タッチポイントアートファウンデーション賞」をW受賞した下島礼紗による新作。
横浜ダンスコレクション2018
Dance Cross | Asian Selection開催日
2018年2月3日~2月4日
14:00〜出演者
浜田純平『Sank you very much』
振付・出演:浜田純平 (YDC2016 コンペティションI 若手振付家のための在日フランス大使館賞)キム・ジユン『MAT (MAN) NAN』
振付:キム・ジヨン
ダンサー:チャン・キョンミン、キム・ジヨン下島礼紗 『sky』
振付:下島礼紗
出演:下島礼紗ほか
韓国最大級の舞台芸術フェスティバル「Seoul Performing Arts Festival 」のコンペティション「ソウルダンスコレクション2016」受賞作と横浜ダンスコレクション入賞者の新作の3本立て。
3本の中では下島礼紗 『sky』が問題作だった。連合赤軍事件における集団リンチ殺人、オウム真理教事件などを取り上げながら、共同体における過剰な暴力行為が時として殺人にまでいたる「閉じた世界における暴力」の問題に迫る。
オウム事件と連合赤軍事件を同時代として体験した世代からすれば(とはいえ連合赤軍は浅間山荘をテレビで見ていただけだが)、この2つを簡単に同じ範疇に入れてしまうのはどうなんだろうという疑念を拭いきれないのではあるが、作者のように20代前半から見ればどちらも歴史上の出来事に見えるのかもしれない。
受賞作品で下島礼紗がはいていた白いオムツを今回の新作では