ブルドッキングヘッドロック「芸術家入門の件」@吉祥寺シアター
ブルドッキングヘッドロック第30回記念公演
『芸術家入門の件』
作・演出・出演:喜安浩平
永井幸子 佐野大樹(*pnish*) 葛堂里奈 髙橋龍児 橋口勇輝 竹内健史 はしいくみ 小笠原健吉 猪爪尚紀 岡山誠 寺井義貴 浦嶋建太 篠原トオル 山口かほり 鳴海由莉 平岡美保 山田桃子 喜安浩平 石井エリカ うらじぬの(劇団子供鉅人) 小林義典(クロムモリブデン) 山脇唯 橘花梨 有馬自由
喜安浩平は映画の世界では『桐島、部活やめるってよ』で、第36回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞したほかももクロ主演映画『幕が上がる』の脚本も手掛けるなどよく知られる存在となっているが、本人は演劇が本丸との意識が強いようだ。
今回の「芸術家入門の件」は自ら率いるブルドッキングヘッドロックの本公演。映像ではリアルかつ緻密な会話劇の印象も強いが、この作品は師匠筋に当たるケラリーノ・サンドロヴィッチを彷彿とさせるような荒唐無稽さもあって、師匠同様にその作風の裾野の広さを感じさせるものとなった。
有馬自由演じる芸術家が主人公ではあるのだが、舞台では古代のギリシアのアテネで女神ニケの像を建立しようとしている人たち。芸術を学んでいる芸術大学の学生たち。かつてした盗作に悩み創作が出来なくなった芸術家が参加する「芸術家入門」という謎のプログラムを巡る物語。今回の舞台ではこの3つの物語が同時進行で展開していく。