内田樹*1「寝ながら学べる構造主義」(文春新書) ISBN:4166602519 を読了。
表題通りに寝転がって読んだら、1時間で読めた(笑い)。レヴィ=ストロース、ロラン・バルト、ミシェル・フーコー、ラカンで構造主義の四銃士というのが面白かったのだが、これってこの人が考えたコピーなんだろうか。それともフランスでも言われているのだろうか。
それぞれの学説の解説となるとかなり大胆というか、いい意味でも悪い意味でも大雑把というか驚いてしまうところもなくもないのだけれど、入門書としては読ませえるし、なかなかよくできてるのじゃないだろうか。フーコーが言いたかったのは要するに「私はバカが嫌いだ」という説明には思わず笑ってしまいました。
そういえば構造主義入門といいながらも普通はデリダとかドュルーズ/ガタリにもついつい触れてしまうものですけれど、それが一切なく、アルチュセールの名前さえ出てこないいさぎよさにも感心させられました(笑い)。