下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

維新派の新作「ナツノトビラ」の動画

simokitazawa2005-08-10

 維新派の新作「ナツノトビラ」のプロモーション用の動画(http://www.ishinha.com/movie.html )が維新派のサイト(http://www.ishinha.com/)で公開されている。維新派の公演は今年はメキシコ、ブラジルの海外ツアーのみで、日本での公演はないのだが、この作品は来年春には凱旋公演として、日本での上演も計画されている。
 ここで見られるのはほんの一部だけだが、前作「キートン」とはまた趣の違う作品になりそうで、今から日本公演が待ちきれないほど期待感が広がる出来栄えだ。
 維新派のサイトもリニューアルされて、新作のメイキングの様子が紹介されていて興味深い。

2005年維新派新作公演のお知らせ
今秋、維新派は、メキシコ・グアナファトにて開催されるセルバンティーノ・フェスティバルに参加します。作品のタイトルは『ナツノトビラ』。このフェスティバルのために書かれた新作です。海外で新作を上演するのは維新派にとって初の体験。来年度には凱旋公演として日本でも上演する予定です。

テレビ漬けの少女が体験する、実像と虚像が奇妙に入り混じったある夏の一日を描いたこの作品は、維新派流の音楽劇であり、同時に光と影をテーマにした美術劇でもあります。
全てが真っ白でまったく影のない正午の風景、低い街並みを蔽う超高層ビルの巨大な影がつくる<昼の夜>とでもいうべき空間、夕方の強い光に照らされて道路に映る建物や人の長い影、夜の街に出現する人工の光による奇怪な影・・・少女はその都市の影の中にテレビで見たニュース番組の戦場の兵士や、死んだはずの弟の姿を見つけます。

10月6日(金)〜8日(日)、メキシコ、グアナファトの「テアトル・デ・エスタード」にて上演。
航空券、ホテル、入場券をセットにしたツアーも企画しておりますので、決定しましたらこのサイト上でもお知らせします。

この『ナツノトビラ』の作品完成までの制作過程はmakingページにて随時アップします。ぜひご覧下さい。