下北沢通信

中西理の下北沢通信

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1日目

 エジンバラに到着。この日から4日間滞在するEUROHOSTELSにチェックインする。最初はよく分からなかったのだが、これが絶好の立地。エジンバラのメインストリートであり、インターナショナルフェスティバルの本部があるHUBやフリンジフェスティバルのチケットセンターにもすぐ歩いていける距離で、全日程は無理でもこの立地のホテルが取れたのは本当に奇跡的。

 疲れてはいたが、とりあえず近くのC centralという劇場に駆け込みAct Provacateur International「Lolita」(C central)という芝居を見る。ウラジミール・ナボコフの小説「ロリータ」を舞台化したものである。4人芝居。日本ではロリータというと元はロリータコンプレックスロリコン)から最近ではロリータファッションまで言葉がひとり歩きしてしまっているせいもあって、原作小説がキューブリックの手で映画化されているとはいえ、もともとの小説がどういう話だったのかも逆に知られていないんじゃないかと思われるふしもあるのだが、Edinburgh Festivalでは以前(2003年)にも上演されていたのを見たことがあって、それが意外と面白かったのでフライヤーを見つけて入ってみた。
 ただ、残念ながら今回のは前回見たものほどの出来栄えではなかった。
 日本の小劇場で最近は暗転がほとんどない芝居を見慣れているせいもあって、こういう風にしばしば暗転してばたばたしているのを見ると素人っぽく見えてしまう。