下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

「ダンス×アート 源流を探る ローザス=ケースマイケル」セミネールin東心斎橋

【日時】2011年11月20日(日)p.m.7:30〜 
【場所】〔FINNEGANS WAKE〕1+1 にて
【料金】¥1500[1ドリンク付]  

 セミネール新シリーズ「ダンス×アート 源流を探る」では日本にコンテンポラリーダンスというジャンルが誕生するきっかけを作った海外アーティストを紹介していきたいと考えています。第1弾として5月にはW・フォーサイス*1を取り上げました。その後、別企画が続いたことなどでずいぶん時間が経過したのですが、今回は「源流を探る」の第2弾としてベルギーのダンスカンパニー「ローザス」とアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルを取り上げたいと思います。
 初期には女性だけの群舞により知られ、対位法などの手法はフォーサイスピナ・バウシュとともに珍しいキノコ舞踊団*2イデビアン・クルー*3など日本のコンテンポラリーダンスブームをけん引したカンパニーに大きな影響を与えました。
 それだけではなく、ピナ・バウシュが亡くなり、フォーサイスもフランクフルトバレエを離れて以降は活動の規模を縮小しているの対して、今夏もアビニョン演劇祭で新作「Cesena」を上演するなど舞台芸術の世界でトップの地位を守り続けていることです。
 記憶に新しいのはその代表作品である「ローザス・ダンス・ローザス」の振付をビヨンセが新曲のPV映像でパクったんじゃないかという疑惑が出て、ちょっとした騒ぎになったことですが、もちろん今回のセミネールはその事実関係を検証してビヨンセを糾弾しようなどという会ではなく、ぜひこの機会に彼女らの代表的な作品の映像を見ながら、和気あいあいと歓談することでローザスならびにアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの魅力を再確認しようというものです。まあ、検証もちょこっとだけはやりますけど(笑)。
 コアなファンからビヨンセ問題で初めてその存在を知って興味を持ったという人まで気軽に参加できる会にしたいと考えていますのでよろしくお願いします。   
コーディネーター・中西理(演劇舞踊評論)
ローザスローザス・ダンス・ローザス

Beyonce? Countdown & Rosas De Keersmaker Nr.1/4


 ※[予約優先]  定員20人ほどのスペースなので、出来るだけ予約をお願い致します。当日飛び込みも満席でなければ可能ですが、+300円となります。なお、満席の場合お断りすることもあります。
【予約・お問い合わせ】 ●メール fw1212+yoyaku.111120@gmail.com あるいはBXL02200@nifty.ne.jp(中西)まで お名前 人数 お客様のE-MAIL お客様のTEL お客様の住所をご記入のうえ、 上記アドレスまでお申し込み下さい。ツイッター(@simokitazawa)での予約も受け付けます。
●(電話での予約・問い合わせ)
06-6251-9988 PM8:00〜 〔FINNEGANS WAKE]1+1 まで。
▼web:http://fw2010.blog117.fc2.com/
Bridge Gallery & Bar 〔FINNEGANS WAKE〕1+1
大阪市中央区東心斎橋1-6-31 リードプラザ心斎橋5F
東心斎橋、清水通り。南警察署2軒西へ)

東心斎橋のBAR&ギャラリーを会場に作品・作家への独断も交えたレクチャー(解説)とミニシアター級の大画面のDVD映像で演劇とダンスを楽しんでもらおうというレクチャー&映像上映会セミネール。今年はすでに「ポストゼロ年代演劇に向けて」と題して、最新の若手劇団やこうした動きの先駆となった劇団の紹介を行っていますが、これとは別の新シリーズ「ダンス×アート」をスタートすることにしました。
 セミネールでは当初「現代日本演劇・ダンスの系譜」と題して演劇とコンテンポラリーダンスの両方を交互に隔月で紹介したのですがダンスについては集客が難しいという問題もあり、しばらく開催を中断していました。今年はこれまでの現代演劇を紹介するシリーズのほかにひさしぶりにコンテンポラリーダンスを取り上げる新シリーズを復活させることにしました。
 コンテンポラリーダンスというジャンルが一般化してから30年近い歳月がたちましたが、舞台芸術の世界に新しい風を吹かせたコンテンポラリーダンスも最近は当初の勢いを失いどこか閉塞感がただようような状況があることも確かなのです。そこで一度原点に返って、新鮮な驚きで私たちを驚かせたコンテンポラリーダンスとはいったい何なのかというのをもう一度原点に返ってじっくりと考えてみたいと思います。

http://jp.medici.tv/#!/dance-notes
http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/10001121