下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

シベリア少女鉄道 vol.31『ココニイルアンドレスポンス』@新宿シアターブラッツ

シベリア少女鉄道 vol.31『ココニイルアンドレスポンス』@新宿シアターブラッツ

f:id:simokitazawa:20190521054835j:plain

 作・演出
 土屋亮一


 出演

 浅見紘至(デス電所)   加藤雅人(ラブリーヨーヨー)   小関えりか   川井檸檬
  

 いつもの赤坂RedTheaterより小さな劇場とはいえ、キャストが4人と少なすぎる。どうしたんだろうと思ったのだが、こういうことだったのか。ネタバレは考慮しないというのが当サイトの基本的なスタンスではあるが、シベリア少女鉄道とミステリ劇だけは本番が終わるまではネタばれはしないようにと思っている。そして、そうすると何も書けることがなくなってしまうというのがやはり悩みの種だ。
(以下ネタバレではないが少し内容に触れるかも知れぬので注意)
 この作品の冒頭部分は出演俳優がそれぞれひとりづつ舞台に上がり、舞台上にはいない相手役に対し、無対象演技で話しかけるようなタイプの一人芝居の連鎖として表現される。シベリア少女鉄道は以前、歌舞伎の早替わりのように一人何役という約束事で演技をしているが、次第に担当する役の数が増えてきて、ひとりの手ではこなしきれなくなり、それを次第に人形や最後には……