下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

私立恵比寿中学メジャーデビュー9周年記念ライブ

私立恵比寿中学メジャーデビュー9周年記念ライブ

<1部>エビの踊り食いは新メンバー加入前最後のライブということで病気療養中でこの日はまだ復帰がかなわなかった安本彩花のプロデュースによる「6人体制」のラストライブとなった。とはいえ、この日はこの後に新メンバー披露も控えているということもありMCなどで過去に浸ることは一切なく、楽曲を次々と披露しおそらく客席で見ているであろう新メンバーにもその雄姿を見せつけたのではないか。
 ライブは「熟女になっても」「仮契約のシンデレラ」など懐かしい楽曲を時折挟みながらも、「自由へ道連れ」「ジャンプ」など最近の人気曲を踏まえたセットリスト、最後はりななん曲としてファンが記憶する「感情列車」で締めくくった。第1部のセットリストが現在のエビ中と考えればこれに新メンバーが加わってどのように化学反応が起こるのかが楽しみである。
 新メンバーはきょう発表となるものの、すでの6月に予定しているツアーでは新メンバーの参加がないことを発表しており、コロナ禍の現況でライブの予定が詰まってはいないことを逆に利用して、じっくりと育てようと考えているのではないかと思う。発表の前に思いを語るとしたら、前に「全員合格でいいのではないか」と書いたことは今も変わらないけれど、合否が分かれることを前提とするならばココナとリナは外さないでほしいと考えている。どちらも現時点ではココナは歌、リナはダンスに穴があることは確かだし、即戦力は厳しいかもしれないが、ココナのアイドルとしての華、リナの歌のポテンシャルは捨てがたく、もし現時点ではずすというのであればこの2人をエースとする新グループを作ってほしいぐらいなのである。
 それでは<2部>の「初夏のエビ増量キャンペーン」はどうだったか。こちらはメジャーデビュー9周年記念ライブということを意識して、インディーズ時代も含めてシングル曲をデビュー時から順番に全曲披露するという内容。今回の新メンバーオーディションで興味を持った新規にエビ中はこんなグループなんだよと理解してもらうのに加えて、新メンバーにも「これがエビ中だ」というのを生で見てもらい決意を新たにしてもらおうという意味合いもあったのかもしれない。
 結局、新たなメンバーとして発表されたのは桜木心菜(ココナ=15)小久保柚乃(ユノ=14)風見和香(ノノカ=13)の3人。オーディションの最終候補者としてはもう少し年長の候補者もエントリーされていたのだが、結局年齢のことも考慮されたのかなと思った。個人的にはリナは逸材だったと思うので惜しいし、何らかの形でスターダストプロモーションがキープすべきだとは思っているが、CROWN POPの例を見てみても、歌は歌割りが最初はあまりなく、ダンスだけの参加でもメンバーの一員としてやっていけなくはないが、ダンス経験がほとんどないのは現実的にはエビ中では難しいという判断だったのかなとも思う。全体的なバランスがよかったメイが落ちたのは意外だったが、ココナが入ったことにはほっとしたし、成長すればある種の層に対してメンバーのアイコンとなりそうなほど整った容姿を持っているのは武器だと思うので、今後の成長を見守って応援したい。

本公演は、有観客での開催予定でしたが、緊急事態宣言の影響で無観客配信として実施することになりました。

【日時】
2021年5月5日(水祝)
14:00~
<1部>エビの踊り食い produced by 安本彩花
f:id:simokitazawa:20210505154819j:plain
http://live.nicovideo.jp/watch/lv331575036

18:00~

<2部>初夏のエビ増量キャンペーン※新メンバー発表

http://live.nicovideo.jp/watch/lv331575120



※両部とも安本彩花は出演いたしません。