下北沢通信

中西理の下北沢通信

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アメフラっシ、播磨かな、いぎなり東北産、B.O.L.T.  スタプラアイドルが大集合 ALTERNATIVE MUSIC EXPRESS vol.3@山野ホール

ALTERNATIVE MUSIC EXPRESS vol.3@山野ホール

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第一部
播磨かな
アメフラっシ
いぎなり東北産

第二部
アメフラっシ
いぎなり東北産
B.O.L.T.

ALTERNATIVE MUSIC EXPRESSvol.3第一部、第二部を通しで見た。参加グループの数を絞り込んでいる(オープニングアクトを除けばいずれも3グループ)こともあって、対バンライブとアイドルフェスの中間くらいの印象。通しで見ると通常のアイドルフェスと違って楽曲数(いぎなり東北産は13曲)は小規模なワンマンぐらいにたっぷりと聴くことができ、お得感のあるイベントだといえそうだ。
いぎなり東北産アメフラっシはいずれも両部ともの出演となったがセットリストの組み方の違いが対照的で面白かった。いぎなり東北産は第一部と第二部に曲のかぶりが1曲もなく、それぞれを単独で聴いても成立はしているが、遠征ということもあって、東京のファンが両部とも参加する人が多いだろうということも想定してか、全体を通してひとつのライブであるようなセトリの組み方。今年になってからもフェスや単独ライブで見てはいるが、曲数も増えているだけにももクロの周回ライブに参加していたころに聴いたことのある「妄想方程式」「おのぼりガール」なども聴けて懐かしかった。それでいて「天下一品」をこの日はやらなかったのも逆に印象的。スタプラフェスのシンデレラ決定の時に橘花怜が歌ったことで、大事な時に歌う特別な曲になりつつあるのだろうか。
この日は伊達花彩が欠席で、熱唱系のバラード曲をやらなかったのはそのためか、あるいは盛り上げ曲を並べるというフェス向けの攻撃布陣なのか。
 一方、アメフラっシはガールクラッシュ系の最近の楽曲を並べた「今のアメフラっシはこうだ」というのを猛烈にアピールしたストロングスタイルのセットリスト。「DROP DROP」「DISCO TRAIN」「SENSITIVE」「Lukky Number」と最新シングル収録曲や「メタモルフォーズ」「MICHI」「BAD GIRL」などは一部二部両方で披露し、全体としての世界観を見せつけた。同じスタプラのアイドルといってもアメフラと東北産では全く方向性が違う。水と油になってもおかしくないところがそうでもないのはあらゆるジャンルの楽曲をももクロ色に染めてしまというももクロの存在がベースにあるからかもしれない。
 播磨かなはソロアイドルとしての活動を本格始動したということだろうか*1。浪江とかで見ると可愛く見えることもあるのに、この日の衣装とMARICOにいじられていた新しい髪型で出てくるとこれはもう「面白ろ」でしかない。アイドルとしてならもう少し工夫すればとか思ったりもしたが、余計なお世話なのであろう。
 Awww!の曲を2曲、はちみつロケットの曲を1曲、あーりんソロ曲の播磨流アレンジを1曲と合計4曲を披露したがグループ曲をひとりで歌う難しさはあるが唯一受け継いだものとしてAwww!、はちロケの全楽曲を事実上自由に歌えるというのは活動していくうえで大きいのではないか。スタダの人に向けて(といってもこの日来ている権限のありそうな人は佐藤守道さんぐらいだったが)、新ソロ曲を作ってほしいと猛アピールしていたから、そういうスタイルだとはいえ、この人はあくまで意欲的である。そういう姿勢は好きだし、頑張れ播磨という気持ちになってくる。

いぎなり東北産セトリ

第一部
1.妄想方程式
2.おのぼりガール
3.Trophy Girl
4.真っ直ぐに、明日がある
5.トラベル
6.宇宙に行こう!
7.あなたは

第二部
1.未成年
2.Chim Chim Chim Knee
3.桜プロミス
4 re;star
5.シャニムニポジティボー
6.ハイテンションサマー!
7.うぢらとおめだづ

*1:とはいえ、今回は浪江女子発組合に参加しているアメフラっシへのコバンザメ的な参加形態に見えなくもなかった(笑)。