下北沢通信

中西理の下北沢通信

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高城れに ソロコンサート「まるごとれにちゃん 2022」@ニコニコ生放送

高城れに ソロコンサート「まるごとれにちゃん 2022」@ニコニコ生放送


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 フォーク村などを見ていても最近の高城れには以前と比べると緊張から来る音程の揺れなどがほどんどなくて、安定してきたのだがこの日は冒頭から数曲はピッチが安定せずに緊張が画面を通しても分かるほどであった。ただ、ライブの進行とともに徐々にリラックスしてきたのか、声の伸びも出てきて、中盤のカバーコーナーではYOASOBI「夜に駆ける」TWICE「Feel Special -Japanese ver- /」SPEED「GO GO HEAVEN」などの難曲を一部たっぷりとスローな大人を感じさせるアコースティックアレンジに変更して見事に歌いこなしてみせた。スローな部分は息継ぎがうまくいかず、途切れそうになるところもあったが、特に曲の後半アップテンポになってからのハイトーンの声の伸び、音圧ともに素晴らしくて、細かい技術的なところはともかくその一点においてはオリジナルを凌駕しているかもしれない。以前も書いたことがあるが、ももクロ4人のカバーアルバムをそれぞれのソロと4人バージョンで5枚組で出してほしい。
 短いカバー曲ゾーンを真ん中に置いていたものの今回のライブはこれまでのアイドルとして高城れにのイメージに沿った前半部分とこれまで人前ではあまり出してこなかったような大人としての心のひだが感じられる後半部の二つのブロックによって構成されている。セットリストもこれまでは家族と相談して母親に意見をもらい半ば組んでもらう形でライブ作りをしていたようだが、今回は本人がこういうライブがやりたいというイメージを強く打ち出すようになってきており、その分ダンス振付担当のANNA先生や音楽監督的な役割を果たしているなおさんがそれぞれ演出に関わるような担当にまで踏み込んで作品に関わるようになってきて、より深く作品制作に関わるようになっているのではないかと思う。
ももクロ佐々木敦規のような固定した演出家がいないAMEFURASSHIではANNAとMARICOがより深く演出にかかわるような仕事を担うようになっていくべきだとも考えており、「まるごとれにちゃん 2022」は彼女らにとっても重要な経験の場となってのではないだろうか。
 

<セットリスト>
1.SKY HIGH
2.Voyage!
3.何度でもセレナーデ
4.じれったいな
5.Tail wind
6.『3文字』の宝物
7.夜に駆ける / YOASOBI
8.Feel Special -Japanese ver- / TWICE
9.Go! Go! Heaven / SPEED
10.じゃないほう
11.まるごとれにちゃん
12.Dancing れにちゃん
13.everyday れにちゃん
<ENCORE>
14.I WANT YOU BACK /ジャクソン5
15.3月9日 / レミオロメン
16.しょこららいおん
17.spart!
18.一緒に

出演:高城れに

■2022年3月7日(月)
会場:大阪府フェスティバルホール 【MAP】

■2022年3月8日(火)
会場:愛知県・名古屋国際会議場 センチュリーホール 【MAP】

■2022年3月9日(水)
会場:神奈川県・神奈川県民ホール


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<収録内容>
[CD]
M1:SKY HIGH
M2:じれったいな
M3:恋は暴れ鬼太鼓-NEW RENI ver.-
M4:津軽半島龍飛崎-NEW RENI ver.-
M5:Dancing れにちゃん
M6:Tail wind
M7:Voyage!
M8:しょこららいおん
M9:まるごとれにちゃん
M10:『3文字』の宝物
M11:何度でもセレナーデ
M12:spart!
M13:everyday れにちゃん
M14:一緒に
BONUS.
M15:ユーアノッアロン


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