下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

ももいろクローバーZ 高城れに、ソロコンサート 「まるごとれにちゃん 0202スプリングツアー2021」<愛知公演>@ニコニコ生放送

ももいろクローバーZ 高城れに、ソロコンサート 「まるごとれにちゃん 0202スプリングツアー2021」<愛知公演>@ニコニコ生放送

一緒に
まるごとれにちゃん
春夏秋冬(リトグリ*1
Spart
Forever of Life (宇多田ヒカル)
しょこららいおん
Let It Be
日替わりシークレット曲
笑一笑
リクエストコーナー
パート・オブ・ユア・ワールド(すずきまゆみ)
アンダー・ザ・シー(May J)
君のようになりたい(リトグリ)
EN
Make you Happy
everydayれにちゃん
tailwind

コロナ禍の制約はあったとは思うが、今回はこれまで「まるごとれにちゃん 」を支えてきたバンドを今回は帯同するのを断念して、あらかじめ録音された楽曲の音源とももクロのボイストレーナーとして長年の親交がある岡田実音先生のピアノ演奏でアコースティックなライブに仕立てることになった。振付を担当するANNA先生もバックダンサーに加わり、信頼の深い二人のサポートによりいつもにもまして自信を持ったパフォーマンスができたのではないか。
ニコニコ生放送だったので「れにちゃん歌上手くなった」「歌唱力の進歩半端ない」的な意味合いのコメントが多く流れたにも目にしたが、そこについては私も同感だ。2年前の前回のソロコンの感想では「初めて歌う曲を極度の緊張下で歌うとやはりまだ歌のピッチのずれや音程の揺れという従来の悪癖が散見された」*2などとも書いたが、今回はそういうこともなく、ピッチはかなり安定していた。その中には宇多田ヒカルの「Forever of Life」のようなキーが低くて、下手をすると声が支えきれないでフラットしてしまいがちな難曲も入っていたが、こういうのをこなせるようになったのも、歌唱の技術的な進歩を感じさせるところで、コロナ禍のなかでもボイトレを頑張ったりしてたんだなというのがうかがわれた。
今回のソロコンではそうした現時点の歌の部分での技術の高さを見せてくれたのが「パート・オブ・ユア・ワールド(すずきまゆみ)」「アンダー・ザ・シー(May J)」「君のようになりたい(リトグリ)」と続くディズニーミュージカルのブロック。歌だけではなく、キャラクターも演じた芝居部分も入っていて、「パート・オブ・ユア・ワールド」ではアリエルになりきった演技からそのまま歌に入っていくところなど、まさにミュージカル女優の風格もあった。ももクロメンバーでは百田夏菜子も映画「すくってごらん」で歌っているようだし、再びオリジナルミュージカルに挑戦してもらいたいし、既存のミュージカルのオーディションにも挑戦してほしいと考えた。
私はこのブログでも何度か書いたように若いころからのビートルズファンであるから、「Let It Be」を歌ったのは嬉しかったし、ももクロメンバーが歌ったビートルズ曲の中では出色の出来栄えだったのではないか。この日は岡田美音のピアノ演奏で歌ったが、次のフォーク村でもぜひ歌ってほしいと思った。関係者見ていたかしら。