しおこうじ玉井詩織×坂崎幸之助のお台場フォーク村 第145夜「玉井くんは来ていただけるだけで」 ダウンタウンももクロバンド７人でももクロお誕生会
番組の企画としては最初は結成15周年記念ライブを終えたばかりのももクロメンバーとダウンタウンももクロバンド７人を迎えて、記念ライブで歌った楽曲のいいとこどり再演、次は二代目坂崎幸之助オーディションの二本立てだった。だが、最後に来月の放送がフジテレビマルチシアターでの公開生放送になるとの告知をももクロライブでサプライズ告知に出てくる松崎しげるのように登場して生バンドを背負って「愛のメモリー」を熱唱した小島はな（AMEFURASSHI）がその存在感、圧倒的な歌唱力の高さを見せつけすべてをさらっていった。
副題が「ダウンタウンももクロバンド７人でももクロお誕生会」であったから、予告にはいっさいなかったけれどもスタプラ所属のももクロの妹グループのアイドルが大挙して出るのはいわば当然なのであるが、よく考えてみればこの人選にもよく考えてみると少し奇妙なところがあって、その後の展開への伏線になっていたのだ。
誕生日ケーキを持ってくるのは毎回ももクロメンバーをそれぞれ推しているメンバーとなっているのだが、春乃きいな（玉井詩織）、橘花怜（佐々木彩夏）まではいいとしても三田美吹（百田夏菜子）となると「彼女は確か尊敬する先輩としてずっと柏木ひなたの名前を挙げていたのではないか」との疑問を少し抱いたが、ももクロでなら同じセンターである夏菜子を推していてもおかしくないと思い直した。けれども高城れににケーキを持ってきたのがるんぱん（内藤るな）でいままでれに推しだと聞いたことなどなかった。このあたりの人選ならばAMEFURASSHIにはゆづはなという強烈な紫推しがいたはず。なぜ呼ばれないのだろうと思ったが、全体のバランスで１グループひとりだけとしていたことで、最後にサプライズの人選があった小島はなをすでに呼んでいる以上はこうならざるをえなかったということが最後まで見て分かった。
実はもうひとり呼んではいたが、ここでは呼ばれなかった播磨かなもいたのだが、るんぱんはともかく「ビジネスあーりん推し」で日頃からアピールしている播磨がここで登場するのは趣旨が違ってきてしまう。
一番冒頭で「HAND」を歌ったのは資金難で番組が困っているところをももクロ出演回ということでスポンサーを買って出てくれた太田胃酸のＣＭソングだからなんんだね。その後は「ピンキージョーンズ」「労働賛歌」「CONTRADICTION」「クローバーとダイヤモンド」と周年ライブで歌った楽曲が続き「いちごいちえ」で締めるというミニ周年ライブの趣き。実は出演者の体調不良でこの日の昼玉井詩織が出演する舞台が中止になってしまったのだが、本来は舞台とフォーク村のはしごというスケジュールだったため、リハーサルのスケジュールがほとんどとれない玉井への配慮があったからだとは思うが、本格的なダンスはないとはいえ「ピンキージョーンズ」「CONTRADICTION」は周年ライブで久しぶりにライブを行った曲でもあり、見応えのあるパフォーマンスであった。
続いて玉井詩織のソロ曲で珍しい全編英語曲でもある「Spicy Girl」をバンド演奏により初の生披露。れにちゃんはおなじみの「まるごとれにちゃん」だったが、あーりんはこれも終わったばかりのあーりんソロコンで初披露された「きらりんっ！」を内藤るな、播磨かなの二人*1をバックダンサーに従えて披露。
パフォーマンス時にはうかつなことに気がつかなかったが夏菜子がアルフィーの「シンデレラは眠らない」を歌ったのは「茶畑のシンデレラ」と新旧のスタプラフェスシンデレラの３人のそろい踏みだったからなのか。私は夏菜子が歌うまのふたりを引き連れてと思ってしまったが、そういう意味合いもあったとは考え抜かれたセットリストだと思った。この日出演したスタプラの妹分は春乃きいなを除けばほぼ「あーりん軍団」のようなもので、そういう意味ではきくちＰも番組に呼びやすいしいい形になってきていると思う。
このところ番組の小島はな推しは本当に目立つところだが、小島はなが前月の尾崎豊に続き、今月は松崎しげるをカバー、出演にいっさい文句を言わせない名演を繰り返していのが凄いと言わざるをえない。
こうなったら次はまたAMEFURASHI全員でと思うけれどもマルチシアターで公開放送というのであれば来月はコロナ禍前はそこを拠点としていた「あいらもえか（鈴木萌花・愛来）」のひさびさの降臨にも期待したい。
ゲスト
ももいろクローバーＺ平松稜大
(たけとんぼ)砂田和俊
(サンタラ)ダウンタウンももクロバンド選抜
宗本康兵音楽監督
加藤いづみ/佐藤大剛/竹上良成/やまもとひかる//Mike Marrington/古谷直己
*1:公式サイトの二人のクレジットがどちらも「浪江女子初組合」となっているのを見てちょっと泣きそうになった。
