電視游戯科学舘「惑星組曲」(アートコンプレックス1928)を観劇。
アートコンプレックス1928によるロングラン公演の第3弾。仕掛けのある舞台美術などを駆使してのスペクタクル劇というとそのほとんどはいわゆるアングラ劇であることが多いのだが、電視游戯科学舘はスペクタクル劇を志向しながらもそういう匂いがまったくないと以前書いたのだが、この「惑星組曲」は仕込みに時間をかけたここならでは仕掛けは各所に発揮されたものの、スペクタクル劇というのとはちょっと違うものに仕上がった。
宇宙人が人類とファーストコンタクトをして、行き来が自由になったパラレルワールドを舞台にした裁判劇。アートコンプレックスのさほど広いとはいえない舞台に無理やり回り舞台を設営するなどここならではのアイデアはやはり舞台に発揮されてはいるが、今回の売り物はまずは宇宙人たちの造形であろう。とはいえ、宇宙人とはいえ、理解不能な異星生物というよりはスターウオーズに出てくるような宇宙人でこのあたりは前に同じ劇場でロングラン公演を行ったキュピキュピに啓発されたようなところもうかがえるのであるが(笑い)、その造形はなかなかの見ものである。