黒田武志作品展「百年後の博物館」(HEP HALL)を観劇。
維新派の舞台美術や演劇のフライヤー(宣伝美術)のデザインなどで知られる黒田武志の個展である。個々のアート作品もよかったけれども、今回は会場の設営を担当した維新派の裏方の人たちによるHEP HALL全館の空間構成の素晴らしさに感心させられた。それで、今や展示空間の設営・プロデュースでは維新派はgrafと並ぶ存在だと再認識させられたなどと軽口をたたいていたのだが、開いた口がふさがらず思わず呆然とさせられたのは下準備には時間をかけたのだろうけれど、通常は劇場であるHEP HALLのフリースペースをまるで違う空間に仕立て上げたのにこの仕込みにはわずか1日しかかけてないことを聞いたことで、それはちょっと信じられない気がした。