下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

「DANCE STATION vol.3」@HEP HALL

「DANCE STATION vol.3」」HEP HALL)を観劇。

出演など:
[司会]MACHINE/TANABON/
[出演]HEX BEX/GALLAGER/BLACK SHIP/Raff/V−RAZE/fORCE CHANNEL/Footsal Cabady/FLISCO(ダンス)/GANG☆MANISH/LAdy NAda

HEPHALLが主催するストリート系ダンスのショーケース公演。これが3回目である。潜在的な観客数は大きなホールや万単位の収容が可能な体育館を埋めてしまうほどに大きいのではあっても、それぞれが細分化されている。だから、HEP HALLがこれまで3回の企画を実施してきたわけだが、外部の目から見て非常に興味深いのはコンテンポラリーダンスやバレエなどとは根本的に観客の構造が違うということで、基本的にはこの分野のファンというのはほとんどそれぞれのチーム(というかダンサー)についているのだなということ。そういう意味ではそのファン層の構造は既存のダンスよりもバンドに近いのかな、と思った。あるいはアイドルのファンもそうだ。というのはコンテンポラリーダンス、バレエのファンというのはあっても、アイドルファンというのはないのではないか。大抵はだれか特定のアイドルのファンだろう。そういうことが客層の違いにつながっているのではないかと思った。
 この日は客席に子供が異常に多くて、これまでの2回はそういうことはないからちょっとびっくりしたのだけれど、「○×先生ーー」ていうような黄色い声がかなり多く聞こえたから、そのうちの多くはこの日出演したダンサーのうち、教室なんかで子供にダンスを教えているダンサーの教え子たちだったようだ。
 ただ、子供とそのお母さんたちが半分以上含まれている、そういう客層を見てたぶんそういう人たちはクラブなどのオールナイトイベントには出入りできないし、教室の発表会的な舞台はあるとしてもそういうのはレベルが高い参加者というのはごく一部だろうから、こういう小劇場のショーケースでいろんなダンスを見られるというのは貴重な機会ではないかと思った。
 コンテンポラリーダンスを応援したい立場から言えば、例えばヤザキタケシとか、東野祥子というような運動性の高いダンサーをこういう子供たちが見たらどういう風に思うだろう。今までストリート系のダンスしか知らなかったけれど、こういうのも面白いと思ってくれやしないかとつい考えてしまう。
HEX BEX

LAdyNAda from osaka female team

Footsal Cabady
GANG☆MANISH
GALLAGER
V−RAZE
FLISCO

fORCE CHANNEL

 さて、
DANCE STATION vol.1 http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20080715
DANCE STATION vol.2 http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20080916