下北沢通信

中西理の下北沢通信

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地点「―ところでアルトーさん、」@京都芸術センター

スタッフ
演出:三浦基/テクスト:アントナン・アルトー/構成・翻訳:宇野邦一/舞台監督:鈴木康郎/美術:杉山至+鴉屋/音響:堂岡俊弘/照明:吉本有輝子/映像:山田晋平/衣裳協力:KAPITAL/制作:田嶋結菜

出演
安部聡子、石田大、大庭裕介、窪田史恵、河野早紀、小林洋平、谷弘恵

製作:地点/共同製作:KYOTO EXPERIMENT、フェスティバル/トーキョー/助成:公益財団法人セゾン文化財団、EU・ジャパンフェスト日本委員会/京都芸術センター制作支援事業/主催:地点、KYOTO EXPERIMENT

神の裁きと訣別するため (河出文庫 (ア5-1))

神の裁きと訣別するため (河出文庫 (ア5-1))

 地点はこれまでリーディング公演「チェンチ一族」をはじめことあるごとにアントナン・アルトーのテクストを取り上げてきたのだが、今回はその総集編のような公演と考えればいいだろうか。ただ、アルトーを劇作家として取り上げたという感じではなくて、取り上げたテクストのほとんどがアルトーの晩年の戯曲ではない著作から抜粋としてとられているもので、終了後会場で「神の裁きと訣別するため」 (河出文庫)が販売されていたので興味があって購入して読んでみたところ、今回の舞台に用いられたアルトーのテクストの3分の2程度はここからとられていることが分かった。