下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

ST Spot 30th Anniversary Dance Selection vol.2 ダンスショーケース(Aokid 岩渕貞太 岡田智代 モモンガ・コンプレックス)

ST Spot 30th Anniversary Dance Selection vol.2 ダンスショーケース(Aokid 岩渕貞太 岡田智代 モモンガ・コンプレックス)

プログラム

Aokid×額田大志
振付・出演:Aokid 額田大志(ヌトミック「SONG OF RIVER AND WIDE HEAVY」/東京塩麹

モモンガ・コンプレックス「あっちの方が楽しそう。」
振付・演出:白神ももこ
演奏:清野美土(ハーモニカ/ハモニカクリームズ)
出演:白神ももこ 臼井梨恵 夕田智恵
衣裳:臼井梨恵 トレーナー:Kou(PPTA-心身芸術予防療法) サポート:北川結
(途中休憩)

岡田智代「Parade」

振付・出演:岡田智代
音楽:佐々木すーじん 衣裳:藤谷香子(FAIFAI)
岩渕貞太「縷々たる夜のダンス」
振付・出演:岩渕貞太

スタッフ
照明:加藤泉 音響:星野大輔(サウンドウィーズ) 舞台監督:熊木進

 ST Spot 30th AnniversaryすなわちSTSpotの開館30周年を記念して開催されたダンスショーケース企画。15年近くこの劇場でダンスを見たり、作品を発表してきた岩渕貞太、岡田智代から若いAokidまで4組を選んだ。
 ダンサー、振付家のAokidと音楽家の額田大志による「SONG OF RIVER AND WIDE HEAVY」が面白かった。額田大志はアフタートークでは音楽家としてだけ紹介されていたが、「それからの街」で2016年にAAF戯曲賞大賞を受賞しており、ヌトミックという集団を率いて作演出も演じるなど多彩な才能の持ち主なのに驚く。
 実はAokidもダンサー、振付家というだけにとどまらず美術家としてガーディアンガーデンアートフェスに入賞し、個展を開くなど多分野での才能を発揮しており、ここでは音楽家とダンサーとして出会っているが、それぞれがパフォーマーとしても魅力的だし、この組み合わせはなぜかポップできらきらした魅力ととぼけた持ち味が混在しており面白い。