下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

「ももクロ春の一大事2017 in 富士見市〜笑顔のチカラつなげるオモイ〜」DAY1@埼玉県・富士見市第2運動公園

・セットリスト
overture
M01:words of the mind
M02:ゴリラパンチ
M03:行くぜっ!怪盗少女
M04:DECORATION
M05:ザ・ゴールデン・ヒストリー
MC
M06:マホロバケーション
M07:D'の純情
M08:サボテンとリボン
M09:全力少女
M10:WE ARE BORN
パフォーマンス
M11:青春賦
M12:サラバ、愛しき悲しみたちよ
M13:5 The POWER
MC
M14:「Z」の誓い
M15:デモンストレーション
M16:Chai Maxx
M17:走れ!
MC
M18:コノウタ
M19:行く春来る春
M20:LinkLink
本編終了
アンコール
EN1:仮想ディストピア
EN2:ツヨクツヨク
MC
EN3:希望の向こうへ
EN4:あの空にむかって

 メンバーの有安杏果が幼少の頃過ごした思い出の地が埼玉県富士見市。ここには富士見市民文化会館きらり☆ふじみという文化施設があり、その初代の芸術監督をももクロ主演映画の原作者でもある平田オリザが務めたことがあった縁から杏果が富士見市のPR大使に任命され、そのつながりで 富士見市制施行45周年記念事業として今回のライブは開催された。
 スタジアム級のライブを地方で開催(静岡エコパスタジアム)したり、「ももクロ男祭り2015 in 太宰府」など地方における大規模ライブの経験はあるももいろクローバーZではあるが、自治体と共同主催しての開催は初めてであり、しかも会場となった富士見市第2運動公園というのはスタンド施設もないただの空き地。そこに突然ライブ会場が出現するという地元住民にとってもある意味驚きの展開で今後のももクロライブのモデルケースとなりそうな形態のライブとなった。
さて、それでは今回のライブが実際はどんなものだったかを紹介したい。
ももクロ春の一大事2017 in 富士見市〜笑顔のチカラつなげるオモイ〜」というのが表題なのだが、このライブのセットリストを眺めてみると大きな3つの主題があったということが分かってくる。
 最初の2つは非常に分かりやすい。まず、有安杏果富士見市里帰り公演というモチーフだ。特にDAY1では「words of the mind」「ゴリラパンチ」というファンの間で杏果曲として知られる2曲をフルスロットルで立て続けに繰り出してきた。さらに続いて今度も盛り上がることで知られる新旧の代表曲「行くぜっ!怪盗少女」「DECORATION」「ザ・ゴールデン・ヒストリー」を全く休みなしに続けこの最初のブロックで早くもライブの盛り上がりは沸騰点に達する勢いを見せた。(続く)