下北沢通信

中西理の下北沢通信

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ニコSオンラインライブ ~B.O.L.T~

ニコSオンラインライブ ~B.O.L.T~

 ニコSオンラインライブ はスターダストプラネット所属のアイドルグループのニコニコ生放送での無観客ライブ。第二弾がB.O.L.T。前回も書いたが、今回のニコSオンラインライブはパフォーマーの背後の壁に観客からの投稿が弾幕として映写されるという仕掛けになっていて、無観客のライブとしてはファンが自分もライブに参加していると一体感を最も感じられるものになっているのではないか。
B.O.L.Tには年少メンバーが二人(青山菜花・白浜あや)いるのだが、この日はそのうちのひとり、青山菜花の誕生日(12歳)であった。特にそう銘打たれていたわけではないのだが、それゆえ生誕祭の空気感が醸し出されたライブとなった。
 アイドルを応援することの楽しみにメンバーの成長を見守ることがあるのだとするとB.O.L.Tはそうした楽しみを存分に味わえるグループかもしれない。昨年のEVILLINEフェスでのお披露目の時には突如登場した二人があまりにもちっちゃいので驚いてしまった。背の小ささをカバーするためにお立ち台も用意されていて、BABY MATALシステムかよと思わずつっこみを入れてしまったのが思い出されるが、いつのまにかすくすく伸びて、背では先輩を逆転。
この日自分たちのライブでは初めてソロで披露したAI「Story」のカバーも難曲を見事に歌いこなしていて*1、将来がますます楽しみなのだ。
 B.O.L.Tの面白さは同年代が切磋琢磨して互いに成長していけるように青山菜花、白浜あやの二人いるということで、おそらくこの日の菜花を見て、あやも「私も負けないぞ」と思い次の自分に与えられたチャンスで頑張るだろうし、どちらかひとりができたことは「私もできる」と思えることが互いの成長を促進していくのではないかと思う。というか、冷静になって読み返してみるといったい何を書いているんだ、私は(笑い)。

BOLT『ニコSオンラインライブ』2020.9.10

*1:どう考えても杏果はともかくとして、初めてお台場フォーム村に登場した時のいまのももクロの4人よりも段違いにうまい。歌姫の卵かもしれない。