下北沢通信

中西理の下北沢通信

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浪江女子発組合 オンライン イベント 「 佐々木彩夏 PPP が今後の浪江を語る会 」@Youtube

浪江女子発組合 オンライン イベント 「 佐々木彩夏 PPP が今後の浪江を語る会 」@Youtube

www.youtube.com

公演タイトル:「佐々木彩夏PPPが今後の浪江を語る会」
配信日時:5月22日(土)18:00~

本配信は、生配信で浪江の魅力を発信するオンラインイベントです!
佐々木彩夏が今後の浪江語り、ライブを行います!

今回の出席者はプロデューサー格の佐々木彩夏のほかB.O.L.T.の2人、アメフラっシから鈴木萌花の4人。今後の浪江女子発組合がどうなっていったらよいのかを浪江の大柿氏、キングレコードの担当者などを交えて話し合う会議形式のトークの後、出演者4人バージョンでのミニライブも行った。この日初めて知った情報で驚いたのはメンバー所属のももクロ、B.O.L.T.はキングレコード所属だが、アメフラっシは所属してないのに浪江女子発組合には専属の担当者がいたのだということ。しかも宮本純之介や斉藤久美子がももクロの片手間でこれもやっているという感じではない。この日はスターダスト側の音楽担当である佐藤守道も同席していたから、あくまでも私の推測にはすぎないものの、契約前だからノンクレジットではあるけれど、この人が近い将来の契約を睨んで、アメフラっシの最近の音楽活動も黒子としてサポートしているんじゃないかという確信のようなものを感じたのだ*1
会議で決定した内容のうちけっこう大きいと私が思ったのは浪江女子発組合の活動の積極化。前回の浪江での定期大会ですでに今年中での日本武道館でのライブ開催というのをあーりんが宣言していたが、この日はそれに向けていかにして浪江女子発組合の知名度を高めていくかということで浮上してきたのが、東北を拠点としたいぎなり東北産との対バンライブを仙台のそれなりの規模の会場で行うこと。これは川上氏がさっそくキャプテンと調整するとしていたので、時期はともかくほぼ決定したといえそうだ。
さらにはそれ以外のフェスへの積極的な参加。ももクロの野外フェスへの参加予定が次々とある例年であればスケジュールの調整が難しい面もあるだろうが、玉井詩織が復帰時のインタビューで話していたようにももクロに機動力がいくらあると言っても動くときに連動せざる得ないスタッフ陣の規模を考えると特にコロナ禍の現状では妹分のグループほどにはフットワーク軽く動けない。だが、知名度も動員も限られている浪江女子発組合としてなら動けるし、中規模以下のフェスへの参加もしやすいというメリットもある。フェス主催者側との調整ができれば同じフェスにB.O.L.T.、アメフラっシとしての参加も可能で、あーりんの知名度を活用して妹2グループを売り込むことも可能だ。フェス参加のメリットは大きいのではないか。
 次にこちらはあーりん個人への負担の大きさを考えると実現へのハードルは低くはないと思うが、浪江女子発組合主催のフェスを開催するというアイデアも面白い。第二の「AYAKARNIVAL」的なコンテンツに成長する可能もある。私が考えた一案はいぎなり東北産との対バンライブを浪江女子発組合、B.O.L.T.、アメフラっシ、いぎなり東北産の4グループとソロとしての佐々木彩夏が参加するフェス的なものにすることだ。浪江女子だけでなく、あーりんソロも加われば動員力から考えても、東北ツアーを行ったとしてもいぎなり東北産の単独以上のキャパでのライブ開催が可能になるはずだ。
 ここまではこの日決まったというよりは私個人の願望的なことも含まれているがすぐに実現できそうなのはOvertureとMVの制作。キングレコードの担当者も乗り気だったから近い将来実現するのではないか。Overtureも製作は間違いないところだが、メンバーも参加しての楽曲作りなども提案されており、作曲の経験のある愛来、萌花の参加なども提案されていた。ここはそういう無茶苦茶になりそうなのをうまくまとめて何とかすることができるヒャダインの登場が待たれる。あーりんの依頼なら余程忙しくても断らないだろう。MVは佐々木彩夏も「浪江にロケにいければベストだが、それが無理なら浪江側に現地の映像を送ってもらって、それを編集したものを背景に映し、その前でライブしたものを撮影するのはどうか」などの具体的なアイデアも出していた。実現が待たれる。
 実際のライブでの企画としてはそれぞれのグループを超えた特別ユニットでの楽曲披露なども提案されていたが、実はこの日会議後に行われたミニライブでも昨年立川で企画勝利者として予告されていたあーりん+内藤るな(るんぱん)によるオリジナルユニット曲「ほれ、あいべ!」も披露された。これはどうやら浪江のゆるキャラであるうけどんをモチーフにした楽曲で、B.O.L.T.、アメフラっシ、ももクロでは絶対にないような可愛さで有観客ライブでの披露も楽しみだ。
 ミニライブを見て改めて感心させられたのは浪江女子発組合がメンバーから3人が抜けた4人体制でも4人向けフォーメーションを組み、ほぼフルメンバーとそん色のないパフォーマンスが出来ている。アメフラっシが曲によってメンバーの数が変わる「変幻自在」を売り文句にしているが、考えてみるとアメフラっシもB.O.L.T.もももクロもいまは4人体制だから、4人のフォーメーションというのは慣れているのかもしれない。実はこの日披露した「あの空に向かって」では特別ゲストに玉井詩織が加わり、途中から歌割りはなくダンスだけとはいえ、5人編成に変化したのだが、4人が左右に開き、詩織がセンターポジションに入った変化がまるで流れるようにであり、その違和感のなさに驚かされる。詩織がセンターポジションに入るのは旧3BJ以来のような気がして懐かしかったのだが。
最後に下記の歌がラストのBGMとして流れていたのだが、現地にこういう歌があってそれを普及しようと頑張っている人たちがいるならばライブで紹介するなどの取り組みもできないだろうかと思った。その場合、浪江女子発組合がこの歌を一緒に歌うべきなのかどうかは微妙な部分があるのかもしれないのだが。
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*1:もちろん、具体的な証拠はないけれど少なくとも専任担当者を置けるということはキングレコードにスタダから3つ目のグループを抱えるだけの人的余裕はあるということは確認できた。