下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmai.comまで連絡お願いします。

しおこうじ玉井詩織×坂崎幸之助のお台場フォーク村!「フォーク村 新年大反省会」第116夜@フジNEXT

しおこうじ玉井詩織×坂崎幸之助のお台場フォーク村!「フォーク村 新年大反省会」第116夜@フジNEXT

ゲストで和楽器隊が参加しているのは分かったが表題の「フォーク村 大反省会」だけではopening actの Awww!以外では他にどんな出演者が予想されていたのか、どんな内容になるのかの予想が難しく、頭をひねっての視聴となった。「大反省会」ということだからももいろ歌合戦に出演の加藤いずみ、紅白歌合戦にYOASOBIのバックバンドとして出演のやまもとひかるらの振り返りかもとも思ったが、全部他局の番組だからなあ(笑い)。
 ここまでは実際に視聴する前の予想だったが、実際にどうだったかというと、バンドメンバーらレギュラーの出演者がそれぞれ挙げた昨年の自分にとってのベストアクトの振り返りとそれを受けての生のパフォーマンスという構成で、そういう意味での「大反省会」なのであった。Awww!はopening actとクレジットされてはいたが、事実上和楽器隊を除けばゲストは彼女らだけで、自曲として「May be... 」をアコースティックver.で披露しただけでなく、本編にも和楽器隊とのライブでは玉井詩織と組んで、ももクロそのままの歌割りで「きみゆき」 「空のカーテン」 「Chai Maxx 」の3曲をがっつり歌うなど八面六臂の活躍ぶりであった。
 なかでも白眉と思われたのが播磨かながYOASOBIバンドの一員として紅白歌合戦にも出演したやまもとひかると一緒に歌った「夜に駆ける」である。実はこの歌はアメフラっシの市川優月Youtubeで100日後にこの歌が歌いこなせるようになるようにと毎日1曲ずつ最新のJ-POPヒット曲を歌う動画をあげており、そこではかなり苦戦しているのを見ているので、先輩でキャラ的にも意識するところがあるだろう播磨がこの歌をみごとに歌いこなしたを見てかなりショックを受けているんじゃないか(笑い)*1
 驚いたのはこの播磨をはじめとしてしばらく見ていないうちにAwww!の年長組3人(播磨かな、森青葉公野舞華)の歌が物凄くうまくなっていたことだ。特にももクロの歌を歌ったときに改めて気が付いたのだが、森青葉の歌唱力の向上ぶりが著しい。はつみつロケット時代には「歌うまメンバー」という印象はなかったので、美人だけれどなぜ解散後もアイドルを続けるのかと疑問を持った時期もあったのだけれど*2、ガチンコスタプラの発言でもボイストレーニングを相当やったなというのもうかがえ、文字通り努力は裏切らないを見せてくれたのではないか。さらに言えばこの日はももクロのカバー3曲でこの3人が百田夏菜子森青葉佐々木彩夏公野舞華高城れに=播磨かなとパートを担当。分かりやすい形でそれぞれの歌の個性がももクロファンにも示すことができたのは成果だったと思う*3
 「大反省会」の意図について考えていたのだが、このように企画でももクロ出演分の過去放送名場面を織り交ぜていけばファンのうち私はももクロしか興味がない、妹グループなど邪魔だから出すなというような自己主張をする「ももクロしか」の人たちの満足度を上げていくことで、視聴者の興味をつなぎ、妹グループへの風あたりを弱めようという周到な計算が隠されているのではないかと思い当たり、すとんと腑に落ちるところがあった。
 もうひとつの今回の特色はももクロだけではなく、THE ALFEEの楽曲も4曲セットリストにいれそれ以外でもサイモンとガーファンクル「America 」や海援隊贈る言葉」を坂崎幸之助がメインボーカルを務めるなど坂崎幸之助村長の歌もじっくりと堪能できるようにしていたこと。特に「贈る言葉」は本人も初めて歌ったなどとしていてファンにとっても貴重なパフォーマンスではなかっただろうか。私はTHE ALFEEも以前から好きではあったがアルバムをすべてそろえたというような熱烈なファンではなかったので、「1月の雨を忘れない」「あなたの歌が聞こえる」などこれまであまり聞いたことがなかった楽曲を聴けたのも収穫であった。
 将来に向けて英語も勉強中であるらしい玉井詩織が英語曲に挑戦するというのも最近の恒例になっていて、今回はアメリカの「名前のない馬 」*4を歌ったのだが、これもかなりいい出来栄えだったのではないだろうか。そして、原曲を参考にリンクしようと探していた時に見つけたのがこちら*5。若き日のTHE ALFEE  KUWATA BAND桑田佳祐) チェッカーズによるセッションだが超名演だと思う。それにしても「密」だ。こういうセッションが再びできるようになるのはいつになるのか。
 次回あえらもえか(アメフラっシ)をゲストに「Dear Beatles」の副題でビートルズ特集となるみたいで楽しみだ。
これは表題のタイトルでのライブを毎年坂崎幸之助らが企画しており、ここではビートルズ楽曲のみが演奏されるのだが、いつかももクロにゲストとして参加してほしいというのがかなり以前からの私の希望であった。ビートルズの大ファンだということもあり、このライブには一昨年は参戦、昨年はチケットは確保していたのにライブ自体がコロナのために中止になってしまった。今年もライブがあるかどうかはいまのところ未知数だが、ぜひ玉井詩織には「しおこうじ」として参加してもらいたいし、そのためにレパートリーも増やしてほしいと考えているのだ。もっともすでにガチンコスタプラでギターデュオでの「Nowhere Man」を披露しているし、この分野についてはあえらもえかの方が先行しているけれど、彼女らだと現在のところライブに参加しても「あらかわいい女の子」「どこの子だろう」「意外とうまいのね」というのがライブ参戦者の感想となってしまいそう。玉井詩織なら「え、ももクロの子ってギター弾いてビートルズも歌うの?」となってイベント自体への宣伝効果もあるのは確かである。個人的に詩織に歌ってもらいたいのは「アクロス・ザ・ユニバース」 (英語: Across the Universe) *6

セットリスト
M01:タキシード・ミラージュ -ZZ ver.- (村長/ももクロ)
M02:1月の雨を忘れない (しおりん/THE ALFEE)
M03:名前のない馬 (村長&しおりん/アメリカ)
M04:May be... (Awww!/Awww!)
M05:America (村長&さとひろ/サイモンとガーファンクル)
M06:あなたの歌が聞こえる (村長&へいへい/THE ALFEE)
M07:贈る言葉 (村長&竹上/海援隊)
M08:夜に駆ける (播磨かな&やまもとひかる/YOASOBI)
M09:冬将軍 (村長&ダウンタウンしおこうじ和楽器隊/THE ALFEE)
M10:きみゆき (詩織&Awww!&和楽器隊/ももクロ)
M11:空のカーテン (詩織&Awww!&和楽器隊/ももクロ)
M12:Chai Maxx (詩織&Awww!&和楽器隊/ももクロ)
M13:ある雨の日の情景 (オールキャスト/吉田拓郎)
M14:Musician (オールキャスト/THE ALFEE)

guest musicians
ダウンタウンしおこうじ和楽器
三宅礼子/吉永真奈/小山豊/小湊昭尚

opening act
Awww!

しおこうじ(玉井詩織×坂崎幸之助)

生演奏
ダウンタウンしおこうじバンド
音楽監督 宗本康兵
加藤いづみ/佐藤大剛/竹上良成/やまもとひかる


【THE ALFEE】1月の雨を忘れない(2500回記念雷舞 祝!桜井賢還暦コンサート)

THE ALFEE - あなたの歌が聞こえる

*1:とはいえ、逆に闘志を燃やしていそうな気もする。

*2:あくまで印象ですのでそんなことない。昔からうまかったよという人がいたらすいません。

*3:詩織推しということで黄色の衣装で出てきた田中海凪はこの日はここではソロパートはなく、ユニゾンのみ加わったがせっかくなので持ち帰ってAwww!でも歌ったらどうかと思った。シンデレラタイムでここには加われなかった中山碧瞳も同様。

*4:
アメリカ/名前のない馬 America A Horse With No Name (1972年)

*5:
名前のない馬 THE ALFEE  KUWATA BAND チェッカーズ

*6:
Fiona Apple Across The Universe Music Video [FULL HD]