下北沢通信

中西理の下北沢通信

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TEAM SHACHI「SHACHI Navigates Spotlight」二部@東京・豊洲PIT

TEAM SHACHI「SHACHI Navigates Spotlight」二部@東京・豊洲PIT

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昨年12月30日に開催予定であったのが、メンバー秋元帆華のコロナ感染により延期となっていた振替公演である。今回はコロナ対策もあり、ブラス隊(ブラス民)の帯同はなかったが、バンド編成のライブパフォーマンスとしてMIYA(ベース)、芳賀義彦(ギター)、Tatsuya(ドラム/Crossfaith)が迫力ある生演奏を披露した。ライブ感のあるバンド編成*1と4人の女性ボーカルからなるロックバンドのような荒々しい質感がTEAM SHACHIにはある。同じスターダストプラネットのグループでも、ももクロともエビ中ともたこ虹とも異なっている。
 さらにいえばこのグループはチームしゃちほこ時代からメンバーのパフォーマンスと一体となったフリコピをファンが全員でやるという特徴がある。モノノフ仕込みのコールが封じられたコロナ禍でもファン(タフ民)はフリコピによるダンスやクラッピングで大いに盛り上がったが、多くのアイドルグループの客席がコールを禁じられたことで、静かになってしまい、客席の熱量がステージに伝わらないところが、圧倒的な客席の熱量が発揮出来ていたのはTEAM SHACHIならではの強みだ。
 セットリストは『抱きしめてアンセム』などチームしゃちほこ時代からのキラーチューンを交えながらも『MAMA』*2『SURVIVOR SURVIVOR』、さらにはこれが客前での初披露となった新曲の『JIBUN GOTO』などTEAM SHACHIになってからの最近の楽曲を中心に展開した。
 TEAM SHACHIはチームしゃちほこ時代には黄色担当の伊藤千由李が推しであったこともあり、ももクロの次に(あるいはももクロのチケット倍率が高くはずれ続けていた時にはももクロ以上に)現場に参戦していたグループだった。2013年の大阪遠征からはじまり、幕張メッセ、2度の武道館、目標としていた名古屋・日本ガイシホール公演「TEAM SYACHIHOKO THE LIVE ROAD to 笠寺 おわりとはじまり at 日本ガイシホール」(2017年)*3には現地参加していたが、翌18年に伊藤千由李が卒業を発表したことなどをきっかけに特にTEAM SHACHIに体制変更して以降は距離を置くように*4なってしまっていた。
 そういうわけでTEAM SHACHIのパフォーマンスを生観戦したのはかなり久しぶりなことだったように思うのだが、ライブ自体は素晴らしかった。自分自身も一時期はそう思っていたし、モノノフや後輩グループのファンの一部には「全盛期の勢いはない」と思われている節もあるのだが、今回ライブを見た印象でいえば現在でもライブアイドルとしての実力はスターダストプラネットの中でも指折りの存在であることは再確認できた。
 とはいえ、この動員に関していえば飛ぶ鳥を落とす勢いだった時期と比べれば多くのファンが離れてしまったのも確かだ。そして、そういう中であえて再び武道館を目指すと話し、その第一歩としてパシフィコ横浜でのライブとTEAM SHACHI体制での初のフルアルバムを秋に発売することを発表、私たちはこれに賭けている宣言したのはムネ熱なことであった。
 個人的に涙腺崩壊しそうになったのは安藤ゆずが脱退しての再スタートで5人で歌った「START」*5を二部アンコール曲の最初の歌として歌ったことだった。さらにTEAM SHACHI曲の「Today」を歌うことで来る設立10周年の2022年に向けて新たなる決意を示したのだと思う。


TEAM SHACHI「SHACHI Navigates Spotlight」第2部 2021年2月20日 豊洲PIT セットリスト
00. Tik Tik Boom
01. MAMA
02. 雨天決行
03. AWAKE
04. 抱きしめてアンセム
05. こだま
06. BURNING FESTIVAL
07. Dreamer
08. かなた(アコースティックVer.)
09. Sweet Memories
10. JUMP MAN
11. It's New 世界
12. ピザです!
13. わたしフィーバー
14. You!
15. 眠れないナイNIGHT!
16. SURVIVOR SURVIVOR
17. Rocket Queen
18. JIBUN GOTO
<アンコール>
19. START
20. Today

【日程】

2021年2月20日(土)<振替公演>

【時間】

<1部>open 14:00 / start 14:45

<2部>open 17:15 / start 18:00

※開場・開演時間変更となっております。ご注意ください。



【会場】

東京・豊洲PIT

note.com

*1:特にドラムがパワー系のドラム演奏だったこともそうした感を強くさせた。

*2:www.youtube.com

*3:www.youtube.com

*4:ROCK IN JAPANなどのフェスでは見ていた、

*5:www.youtube.com