ニブロール「センス・オブ・ワンダー」- a sense of wonder -@シアタートラム
ニブロールの矢内原美邦が日本を代表するコンテンポラリーダンスの女性ダンサー・振付家である山田せつ子、木佐貫邦子を迎えて、ニブロールのチーム(高橋啓祐、SKANK)とともに新作ダンス作品を共同製作した。
矢内原は最近、自分が踊ることは以前より少なく、近畿大学で教授として教え始めた若いパフォーマーを作品に使うことも増えていることなどもあり、コンテンポラリーダンスの世界ではベテランとして遇されることも増えてきた感があるか、今回ダンサーとしても振付家としてもそして若手育成のスペシャリストとして大学教育にも携わってきた先達を招くことで原点回帰の狙いもあったのではないか。
当日パンフの矢内原美邦のパンフに「ダンスのシステムを変えたいと思って挑み続けてきたが、世の中はそんなに簡単には変わらなかった」、それでがっかりした時に出会ったのが山田せつ子、木佐貫邦子、黒沢美香だったと記している。そのうち黒沢は鬼籍に入ってしまったが、残りの二人を招いた公演にあえて黒沢の名前を出したことが、矢内原がこの公演に込めた思いを表しているように思えた。
振付・出演に山田せつ子、木佐貫邦子、そして衣裳にひびのこづえを迎え、ニブロール待望の新作公演。
2021年
7月 2日(金) 19:00
3日(土) 14:00
4日(日) 14:00
シアタートラム
振付・出演:
山田 せつ子
木佐貫 邦子
矢内原 美邦