ばってん少女隊 中野サンプラザワンマンライブ『御祭sawagi〜踊れ心騒げ〜』
ばってん少女隊 中野サンプラザワンマンライブ『御祭sawagi〜踊れ心騒げ〜』はアルバム「九祭」の楽曲の世界観*1を中心に置いたライブであった。複数のLEDパネルを舞台上に分割して配置して、そこに映像を映し出す演出はより大規模にももクロがベルーナドームでの夏ライブでも行ったが、こうした映像を多用した演出は今後アイドルのライブ演出ではひとつの定番になってくるのかもしれない。ばってん少女隊によるダンスパフォーマンス、磨き上げられた歌唱とも相まって、「お祭り」「九州」という世界観を強く打ち出したライブは本当に完成度高いもので、今年見たライブの中でもAMEFURASSHIの「FALL IN LOVE TOUR 2022ファイナル」@横浜ベイホールなどと並び出色の出来栄えだったと思う。会場もソールドアウトの満員で現在のばってん少女隊の勢いも感じさせた。
ライブは「虹の湊」でスタート。「御祭sawagi〜踊れ心騒げ〜」がテーマだが「虹の湊」から直接アルバム曲につなげるのではなく、ファンも一緒に踊ることができる「沸き曲」である「スウィンギタイ」「ジャン!ジャン!ジャン!」と観客席を暖めるような最初のブロック。
その後、今回のライブのメインとなる「YOIMIYA」「御祭sawagi」「和・華・蘭」と九州各県をフィーチャーした楽曲が連続で続いた。映像も相まって実際のパフォーマンスを見て感じたのはばっしょーの楽曲の色彩感の豊かさである。
印象的だったのがこの日がパフォーマンスが初披露となった「沸く星」。
最近のスターダストプラネットの各グループはそれぞれの個性の違いが際立っている部分があるが、なかでも都会的で洗練されたAMEFURASSHIのパフォーマンスと南国 ならではの色彩感のあるばってん少女隊のパフォーマンスは抜きんでたものがあるのではないか。
個人ごとのパフォーマンスではいぎなり東北産などにも優れた才能がいるのだが、アンサンブルのバランスのよさはこの2グループが絶妙。特に新人二人(柳美舞、蒼井りるあ)はもはや新人という形容もふさわしくないほどに溶け込んでおり、その存在が音楽、パフォーマンスにおける厚みを各段に増していると感じさせた。
今回のライブではアルバムには収録されなかったが「FREEな波に乗って」のよさも改めて感じさせられ、これもアルバム曲としては少し置き所に迷うような感じもあった「わたし、恋始めたってよ!」のポストPerfume的な味わいも強く感じることができた。
JAPAN EXPOに参加してのタイでのライブもすでに明らかにされていたが、この日の最後には次期ツアーの一環としての台湾でのワンマンライブも発表された。ももクロも米国で試行したライブに引き続き、今後本格的な海外公演などが予定されているのではではないかと考えているのだが、同じくJAPAN EXPOに参加するAMEFURASSHIなどにとってもばってん少女隊の台湾ツアーの成否は今後そうした動きに続いていくための試金石にもなりそうだ。
【日程】
2022年11月26日(土)【時間】
open 17:00 / start 18:00【会場】
中野サンプラザ【チケット料金】
全席指定 ¥7,500(税込)
学割チケット全席指定 ¥6.500(税込)
2022.11.26㈯ばってん少女隊中野サンプラザワンマンライブ
— じゅん☻(隊員) (@peace_sign_k17) 2022年11月26日
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