【連載3回目】『ももクロを聴け!』の堀埜浩二さんにAMEFURASSHI / New Album『Flora』 について聴く(3)
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中西理 AMEFURASSHIの楽曲について『ももクロを聴け!』の著者である堀埜浩二さんに聴くという企画で3回目になりますが、新アルバム『Flora』 について聴いていきたいということで今回のインタビューを開催することにしました。
(2から続く)
中西 前のアルバムからずっとそうだったけど、今回13曲あるんだけれど、中心はstyの楽曲(「4Petals」「Flora」 「Flower of love」「SPIN」)だとは思うのだけれど、ただ、MOMONADYも4曲(「イニマニミモ」「Squall」「Secret」「Desire」)書いているのでこのアルバムでも比重は高い。HIROも同じく4曲(「Ready Now」「CLEVER」「Secret」「COOL HOT SWEET LOVE」)に提供していて、相変わらず中心作家のひとりだけれど、アルバム全体を俯瞰してみるとグループの新たな個性を具現化しているのはstyとMOMONADYの存在ではないかと思います。
堀埜 このふたりが中心となっている感じですね。特にMOMONADYは曲ごとにかなり明確に方向性を変えて、アルバム全体の中でも「うん?」という感じの曲を書く傾向にある。styはそういう意味では非常にナチュラル。4曲とはいえアタマの1曲「4Petals」というのはプロローグと考え、最初の2曲をほぼほぼ1曲と考えると3曲なわけで、数は多いとはいえないものの、このアルバムの流れを決めているのは確かです。一方、MOMONADYは前回僕が言った「この人はちょっと面白いことをやってくれそうだな」というのにしっかりと期待通りに応えてくれている部分があって、それが非常に嬉しかったですね。
中西 アルバムの前に配信で先行させている「イニマニミモ」ですが、これはいったいHIPHOPなんでしょうか?ジャンル的には。アイドル系グループが歌う曲とは到底思えず、かなり驚かされたのですが。
堀埜 一応ほぼラップでやっているのでまあまあHIPHOP的なものということは言えるんだけどアルバム全体としてアメフラがやっている音楽のゾーンとかコア的なものが見えた気がします。今回はちゃんとバラードも2曲ほどあったり、それも非常にいいタイミングで挟み込まれていて、退屈しないような工夫もある。トータルとしてはやはりダンスミュージックの範疇にある曲ばかりなのだけれど、合間に少し軽めの楽曲も入ったりしていて、そういう意味で車の中で運転しながら聴くのにいい。
表題曲の「Flora」もいままでの楽曲と比べるとやさしい曲調だったりして、この辺はすごく一般受けがしやすい要素なのかなと思っています。
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sty「4Petals」「Flora」 「Flower of love」「SPIN」
MOMONADY「イニマニミモ」「Squall」「Secret」「Desire」
HIRO「Ready Now」「CLEVER」「Secret」「COOL HOT SWEET LOVE」
Chica「ALIVE」「HICCUP」