音楽座ミュージカル「リトルプリンス」@草月ホール
simokitazawa.hatenablog.com
音楽座ミュージカル「リトルプリンス」@草月ホールを観劇。音楽座が現在もオリジナルの新作ミュージカルにこだわり続けているのはいくら称賛しても足りないぐらい素晴らしいことだと思ってはいるのだけれど、この「リトルプリンス」(星の王子様)や「マドモアゼル・モーツァルト」といった日本のミュージカル史に残る傑作をレパートリーに持っているのは大きな強みだと改めて認識させられた。
今回の上演で特筆すべきことは王子役の山西菜音*1が本当に役にはまっていて、よかったことだ。このミュージカルは土居裕子が主演していた時から見ていて、もちろん土居の王子役は今でもそのせつない歌声が忘れがたいほど印象深かったのだが、山西には無邪気に舞台を跳ねまわるような元気さとアンサンブルと一体となったようなダンスシーンでの素晴らしさがあってまったく違う魅力を感じた。今回の上演では王子役はダブルキャストで森彩香も配役されていたので、本当は彼女のバージョンも見て見たかった。
飛行士の安中淳也や王様の清田和美らベテラン勢も安定した実力を見せ、ダンスも以前にも増してアンサンブルの質の高さも感じた。KAORIalive*2の振り付けもバレエの群舞的な動きを中心としながらも、フロアダンスなどモダンやコンテンポラリーの振り付け要素も取り入れたもので、ダンスアンサンブルには重厚感を感じさせるものでなかなかよかったと思う。
とはいえ、この作品の最大の魅力は曲のよさであろう。「アストラルジャーニー」「シャインニングスター」「砂漠は美しい」「黄金色の麦畑」など日本のオリジナルミュージカルでも屈指ともいえる名曲ぞろい*3なのだ。久しぶりの観劇でも曲をすべて思い出すことができるほどで、いいミュージカルには1曲か2曲はそうした名曲が含まれているのだが、この「リトルプリンス」はそうした良曲が多い。
そうした点では音楽座レパートリーのなかでも屈指と言ってもいい。音楽座には無名時代の小室哲哉が楽曲を手掛けた「マドモアゼル・モーツァルト」という名作もあるが、こちらも2020年の上演が最後で、もう一度見たいと願っている。と書き込んで劇団サイトを見ると2026年に再演が予定されているようで楽しみである。
www.youtube.com
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王子 山西菜音
飛行士 安中淳也
花 岡崎かのん
王様ほか 清田和美
キツネ 泉隆
ヘビ 上田亮2025.05.25
★キャスト(案)はこちらから
https://ongakuza-musical.com/2025/cast-4
★各劇場でのイベントについてはこちらから
https://ongakuza-musical.com/2025/event-3
★上演時間は15分の休憩を含め約2時間35分の予定です。
■東京公演 草月ホール
2025年6月
6日(金) 19:00開演
7日(土) 12:00開演 (完売) /16:30開演
8日(日) 11:00開演 (完売)/16:00開演
9日(月) 14:00開演 (完売)〈高校生の団体有〉
10日(火)休演
11日(水)
10:00開演〈中学生の団体有〉
14:00開演 (完売)〈中学生の団体有〉
12日(木)13:00 (完売)〈中学生の団体有〉
13日(金)
11:00開演 (完売) ※舞台映像収録あり
19:00開演
14日(土)
12:00開演 (完売) ※舞台映像収録あり
16:30開演 (完売)
15日(日)貸切