映画「幕が上がる」&「幕が上がる、その前に。彼女たちのひと夏の挑戦」公開10周年記念上映会
映画を見ながら考えたのは当時はまだ起こっていないことなのにその後のももクロ5人の行く末をある意味予言するようになっていた映画であったことだ。そして、それは5人だけではないんだろうとも思った。ももクロ以外の演劇部員も吉岡先生を演じた黒木華もそしてムロツも。なにもかもが輝いていた。今は亡き青年団の志賀廣太郎さんの雄姿もtmmnの元気な姿も見た時、タイムマシンで時を戻されたような感覚を受け、当時の感動が蘇ったが、それだけでなくその後の出来事も知っているからこそ魂を揺さぶられる場面がいくつもあった。そして、当時もクライマックスシーンと感動したが、駅の場面での夏菜子と杏果の演技は万感迫るものがあった。杏果推しだった私は当時はそこまで思わなかったが、舞台女優としては玉井詩織は本当に素晴らしい。平田オリザの慧眼に改めて全面承服である。