ポかリン記憶舎朗読劇「ミチカケ」@清光寺書院
2018年11月25日(日)13:00/16:00
開催場所 清光寺 書院
品川区南品川4-2-8
交通アクセス京浜急行 新馬場駅南口 徒歩3分
料金チケット(ドリンク付き)椅子席:3000円、座布団席:2500円、U18割:1500円(高校生以下 要学生証)
当日券:3000円(若干有)
チケット発売日:9月30日(日)
電話番号チケットお問合せ:090-1040-0106(10:00~17:00)
URLhttp://www.myojin-yasu.jp/
ポかリン記憶舎の朗読劇「ミチカケ」は品川宿を舞台にした「品川の月」3部作の第3作目。2016年にひらたよーこで初演*1された作品を町田カナが再演した。
朗読劇と題してはいるが、ほぼ一人芝居に近い。縁の下に住まう一匹のネコ「白」の一人称描写によって、幕末期の江戸のはずれの北品川の女郎屋の女郎や下女らの生活を活写していく。
ウィキペディアなどを参照すれば品川宿といえば古典落語の廓噺(居残り佐平次、品川心中等)の舞台。他の宿場がそうであったように岡場所(色町、遊廓、飯盛旅籠)としても賑わっており、1843年ころの記録では、食売旅籠屋92軒、水茶屋64軒を数え、「北の吉原、南の品川」と称されるほど一大遊興地として繁栄したともいう。
映画の「幕末太陽傳」もよく知られているが、これも「居残り佐平次」「品川心中」などから題材を借用したコメディーで、心中などを題材としていても落語がソースであるだけに喜劇的な内容のものが多い。廓ものもこれが上方(大坂)であるならば近松門左衛門がいるから、悲劇仕立てに事欠きはしないだろうが、江戸歌舞伎には見当たらないようだ*2。
ポかリン記憶舎の「品川の月」3部作はいずれも江戸末期の品川宿を描いた連作で明神慈の作品だからもちろん近松門左衛門のような分かりやすい悲劇ではないのだけれど、当時身売りとによってここに流されてきた女性たちの悲劇的な境遇とけなげさがここではネコの目から見たという虚構性によって淡々としたなかにもある種の情感を持って語られている。
ポかリン記憶舎「煙の行方」 – ワンダーランド wonderland