ヴァンカラバッカ「部屋と二人 ウジェーヌ・イヨネスコ『二人で狂う』」(ウイングフィールド)を観劇。
構成・演出 ヴァンカラバッカ(中村一規)
出演
男・・・堀江勇気(尼崎ロマンポルノ)
女・・・田坂理絵
コロス・・・中西朔(西向く侍)、森田真和(尼崎ロマンポルノ)、松田卓三(尼崎ロマンポルノ)、安政由香、成浦美穂
E・イヨネスコ『二人で狂う』」が原作というクレジットであったが、これは若干の改作はあってもほぼ原作の通りの作品化といえるのではないだろうか。ヴァンカラバッカはこれまでどちらかというとこれまでダンス畑の集団という認識があって、今回の上演でもちろん単なる会話劇というわけではなくフィジカルシアター的な演出は取り入れられてはいるが、これまで見た公演で予想していたパフォーマンスの舞台ではなく、しっかりと「演劇」だったのでちょっと驚いた。
利賀演出コンクールの課題戯曲になったためであろうか、関西でも遊劇体、ZLVZXとこの「二人で狂う」の上演は最近けっこうあるのだが、上演を見たのは初めて*1。
*1:と書いたし、そう信じていたのだけれども、先ほど突然ひょっとしたら、ZLVZXのあれがそうだったのじゃないかという公演の記憶が急に蘇ってきた。とはいえ、こちらはかなり原作離れした演出だったので、ヴァンカラバッカの舞台を見ている最中には同じ作品を過去に見たということは全然思い出さなかった