下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

Monochrome circus「ENSEMBLE」@アートシアターdB

演出・振付坂本公成
振付アシスタント 森裕子、小寺麻子
【演目】
『最後の微笑』初演:2006年
30分間の微笑みっぱなしのカルテット
身体と表情の相克。誰もが意識しているその乖離をこのダンスは舞台で露にする。一体彼等は笑っているのか?笑うとは何か?そして最後に「心から」微笑んだのは誰か?謎を残す、不条理なダンス。モノクロームサーカスならではの絶妙なアンサンブルも魅力。

振付・構成:坂本公成
出演・振付:森裕子 佐伯有香 合田有紀 野村香子
音楽:真鍋大度

上演地:アトリエ劇研、水戸芸術感ACM劇場、京都芸術センター ほか

『朱鷺によせる哀歌』初演:2007年
極小のコンタクト。滅びゆくものに捧げるダンス
現代音楽家 吉松隆による哀切な傑作『朱鷺によせる哀歌』に捧げた作品。曲が素晴らしすぎるので坂本は構想を10年温めたと云う。いうまでもなく朱鷺は国鳥。そして絶滅危惧種。数十年野性には存在せず保護されていたが、最近10数羽が野性に放たれた。

振付・構成:坂本公成 
出演:坂本公成、小寺麻子

上演地:ArtTheater dB , SI Dance Festival (ソウル)、茅野市民会館(長野)

レミング』初演:2009年
地球よとまれ、僕はゆっくり映画が見たい ―寺山修司
パンデミック。爆発的感染。爆発的に増殖しては集団自殺するという逸話をもつネズミ科の動物「レミング」。ますます狭くなっていく地球。否応無く他者と共生を余儀なくされる人間の葛藤を、カンパニーダンサーとオーディションによるダンサー混成で描く。異なるバックグランドを持った様々な身体から放たれる光と混乱のエネルギー。

振付・構成:坂本公成
振付アシスタント:森裕子、小寺麻子
出演:佐伯有香、合田有紀、小寺麻子、アミジロウ、現地出演者※
(※)ゲスト=岩田奈々、藤原優彦、松本鈴香(以上 近畿大学)、福井幸代
オーディションメンバー=小倉笑、小山まさし、坂井加奈、手代木花野、浜田優、濱田陽平、満喜美、村上渉
制作
Underline、Mt.Bo-Bo、野村香子
舞台
渡川組
宣伝美術
南琢也
web
柏田由香
舞台写真
下村康典、清水俊洋