下北沢通信

中西理の下北沢通信

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F/Tシンポジウム「劇評の今から見る 国際フェスティバル事情」@早稲田大学戸山キャンパス

F/Tシンポジウム「劇評の今から見る 国際フェスティバル事情」@早稲田大学戸山キャンパス

シンポジウム「劇評の今から見る、国際フェスティバル事情」
10/9(月祝) 14:00-17:00 早稲田大学戸山キャンパス 33号館3階第1会議室にて、入場無料。登壇者は、ユンチョル・キム、オクタヴィアン・サイウ、藤井慎太郎、野田学、市村作知雄。

東京芸術祭についての市村作知雄の発言


東京芸術祭とフェスティバル/トーキョーのある意味微妙な関係がその一方であるF/T側の当事者から聞けてそれだけでも刺激的なシンポジウムだった。東京芸術祭は豊島区の芸術事業(あうるすぽっとなど)、東京芸術劇場、F/T、アジア国際芸術祭の4つの事業が統合して寄り大きな規模で開催される国際フェスティバルという触れ込みであったが、F/T側には何の連絡もなかった。東京芸術祭側の関係者から一部F/Tはなくなってここに統合されるというような趣旨の発言があったようだが、F/Tをやるかどうかを決められるのはF/Tだけであり、東京都(アーツカウンシル東京)には助成金を止める権限はあるとしても、東京都からの助成金がゼロになっても何とかほかに財源を見つけて実行するだけである。私の知る限りすでに言われたような統合した形での東京芸術祭が行われるということは来年はもうなくなった。その先のことについては未定である。