劇団桃唄309 + キミハドコニイル + 劇団だるめしあん + 劇団ひまわり 短編劇集 vol.12 春カフェ『お出かけいろいろ』@東中野RAFT
2018年04月18日(水) - 22日(日)
「お出かけ」を題材にした数々の短編劇を4つのカンパニーがお届けします。おいしい飲み物を手にしつつ、ごゆっくりとお楽しみください。
Bだるめしあん+桃唄309
劇団だるめしあん
『ミラクル戦隊~怪人のおでかけ~』
戯曲・演出 坂本鈴
怪人との決戦前夜、ラブホテルで見つめ合うミラクル戦隊のブルーとピンク。
河南由良 木内コギト
劇団桃唄309
『つまりは家路』
戯曲・演出 長谷基弘
時には都会のどまんなかで遭難することもあり得る。救助隊は来ない。生き残りをかけた地味な争い、勃発。
國津篤志 綾田將一 富山聡子
Cひまわり+桃唄309
『追復曲《カノン》~「組曲」より~』
戯曲・演出 やまぐちやすお。
悩んだ答えを探しに桜舞う丘に出掛けた。教えてくれたのは真っ直ぐだったあの頃の私。
川井桃子 澤原莉 山﨑詩織
劇団桃唄309
『知らない星、光る』
戯曲・演出 長谷基弘
逆恨み男からの逃避行。レンタカーで右往左往。夜空きれい。39歳追い詰まれ系女子達の、不思議な数日間&小さな奇跡。
中野架奈 五十嵐ミナ 竹田まどか
中嶌聡(クレイジーパワーロマンチスト)
この日はBプロ、Cプロの合計4本だったが、会社の勤務を5時終わりの早番にしてもらったとはいえ、地下鉄丸の内線中野坂上駅から少し距離のある東中野RAFTまではけっこう時間がかかり、結局見られたのはBプロ2本目『つまりは家路』の途中から。とはいえ、結構長くやっていたから意外と最初の方から見れたのかもしれない。この芝居はやめようか続けようかを悩んでいるお笑いコンビを主人公にした不条理劇。とぼけた味わいがなかなか面白い。
とはいえ、この日の白眉は最後の劇団桃唄309『知らない星、光る』であろう。短編だからそれほど複雑な構造があるわけではないが、ロードムービー風の物語で短時間で時間場所が次々ととんでも自然な流れの中で見ることができる作劇の巧妙さは長谷基弘ならではの持ち味であろう。