展覧会「草間彌生 永遠の南瓜展」@フォーエバー現代美術館 祇園
妻の実家への立ち寄りの傍ら、会期末が迫っていた「草間彌生 永遠の南瓜展」に出掛けた。草間彌生は好きな作家のひとりで作品自体の見ごたえももちろんあったが、京都祇園の元歌舞練場を使って美術館とした展示スペースに森美術館や国立近代美術館などにはない魅力も感じた。
草間彌生は2004年に見た2つの展覧会「草間彌生 永遠の現在」展(国立近代美術館)、「クサマトリックス」展(六本木森美術館)はその年の断トツのベストであり、歴代に見た美術個展の中でもトップ級のものだった。その高齢にも関わらずみずみずしい感性を感じさせるその作品は衰えをしらないと当時も思ったが、それからでももう15年の年月が経過しているわけだ。今回はいくつかインスタレーションや野外に配置された南瓜の巨大オブジェはあるものの、それほど大きいものではない絵画が中心で、その分物足りなさはあるにはあるのだけれど、それでも美術家、画家としての圧倒的な存在感は追随を許さぬものがある。
2019年4月4日-2019年8月31日
幾兆億年の果てより今日も夜はまた訪れてくるのだ-永遠の無限
草間彌生美術館(東京)