平田オリザ・演劇展vol.6 青年団『走りながら眠れ』(2回目)@こまばアゴラ劇場
『走りながら眠れ』
能島瑞穂 古屋隆太「ただいま」「おかえりなさい」
社会主義運動の中で虐殺された、大正時代のアナキスト・大杉栄と妻の伊藤野枝。
恋愛スキャンダル、幾度にもわたる投獄―
壮絶な人生を辿りながら、どこまでも己を貫いた彼らの最期の2ヶ月を繊細に綴った、大人の会話劇。
何気ない日常の中から、2人の生き様が浮かび上がる。
*上演時間:約80分
1923年、大会がたびたび延期され大杉はパリ近郊のサン・ドニのメーデーで演説を行い、警察に逮捕されラ・サンテ監獄に送られ、強制送還、7月11日神戸に戻る。滞仏中から滞在記が発表され後に『日本脱出記』としてまとめられる。東京に落ち着き、8月末にアナキストの連合を意図して集まりを開くが、進展を図る前に関東大震災に遭遇。
上記は伊藤野枝と大杉栄の伝記的事実関係なのだが、平田の舞台ではパリにいた大杉が東京の自宅に帰ってきた日から、震災直前までの2カ月での出来事を描いている。