ポカリン記憶舎「ミチカケ」@品川歴史館
昨年上演されたポかリン記憶舎の朗読劇「ミチカケ」の町田カナ版の再演。とにもかくにも、女郎から猫の声色まで自由自在に操ってみせる町田カナの演技が素晴らしい。朗読劇とはいうが、椅子に座って本を持っているというのももはや演出・演技の一部である。もっともこれを本を持たないで、正面を向いて座ったらそれこそ落語か講談のようになってしまう。同様の朗読劇としては白石加代子の「百物語」があるが、舞台の完成度としてはその領域に近づきつつあると感じた。
このところ継続的に品川宿を舞台にした連作の上演は行われていたのだが、作者である明神慈が京都に移住したこともあってもう見られないと諦めていたので今回この舞台を見ることが出来たのは非常に嬉しかった。
品川歴史館のロケーションも雰囲気があり、良かった。