下北沢通信

中西理の下北沢通信

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「コロナ・アイドルサミット~With/Afterコロナのアイドルを考える~」

「コロナ・アイドルサミット~With/Afterコロナのアイドルを考える~」

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 アイドルフェスの主催者(第一部)とアイドル運営(第二部)がZOOMで集まり、コロナ禍における現状と見通しを討議した。両部とも吉田豪が総合司会(MC)を務めた。
 演劇もコロナ禍で苦境にあるとはいえるが、接触イベントがほとんどできないということから、それ以上にしんどい感じなのはアイドル業界かもしれない。第一部ではギュウ農フェスとTIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)の現況が語られたのだが、実はこの時点では「開催の方向で検討中」としていたのが、このシンポジウムの終了後すぐに中止とオンラインでの開催*1が発表され、配信ではぎりぎりそれを可能性として匂わせた部分はあるものの、決定した中止を踏まえてという風にはならなかったのが少し残念だったかもしれない。
 参加者の中にエピ中、ukkaを率いる藤井ユーイチ (スターダストプロモーション)が含まれており、彼がどのように考えているのかに興味があったのだが、8月16日に私立恵比寿中学が無観客ライブの配信をするものの、「単独での配信ライブはこれで最後にしたい」などとして、ツアー中止になったスケジュールなどはオンラインフェスなど外部の企画への参加はあっても、配信コンテンツを継続していくことはあまり考えていないと強調していたのが興味深い。これに対しては他陣営の運営もライブの配信は最初は課金してみてくれても、常態化してしまえばそれをお金を払ってみるということにはなりにくいなどとしており、配信コンテンツのマネタイズが容易なものではないということも感じられて興味深かった。
 話に出た中で興味を惹かれたのは「控室」問題として取り上げられた問題。コロナ対策における衛生観念がある程度共通している同じ事務所であれば「控室」を共有することは「三密」対策や消毒などを心がけたうえで、可能な場合もあるが、不特定多数のアイドルグループが同じ空間を共有することはそれぞれの文化の違いもあり、かなり困難であることだ。
 ここから先は私の予想にすぎないが、そうだとするとこれからはこれまでは年1回あるかどうかのスタダフェスを除けばあまり積極的には手掛けてこなかったももクロも含まれたスタプラグループ同士の対バンイベント的なものもこれまでよりも増えてはくるのかもしれない。

出演
吉田豪 (プロインタビュアー)
藤井ユーイチ (スターダストプロモーションスタプラチーフプロデューサー)
濱田俊也 (アイドルコンテンツプロデューサー)
菊竹龍 (株式会社フジテレビジョンTOKYO IDOL FESTIVAL総合プロデューサー)
ギュウゾウ (電撃ネットワーク・ギュウ農フェス主催)
本間翔太 (合同会社SOVA代表・tipToe.プロデューサー)
へなぎ (株式会社トイプラ代表取締役社長・煌めき☆アンフォレントプロデューサー)

日時:2020年7月29日(木) 19:00配信開始 2部制 (予定)
視聴方法:YouTube Live
視聴費用:無料
主催:COJIRASE LUNCH BOX


tipToe. (ティップトウ) 2019/10/05 ギュウ農フェス秋のSP @新木場STUDIO COAST

煌めき☆アンフォレント アットジャムEXPO2019 ブルーベリーステージDay1 20190824