下北沢通信

中西理の下北沢通信

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TIF、@JAMに次ぐ第三勢力に? ももクロあーりんがプロデュースするアイドルフェスが武道館に降臨。AYAKARNIVAL 2021@日本武道館(事前展望)

AYAKARNIVAL 2021@日本武道館(事前展望)



佐々木彩夏(あーりん)がプロデュースするアイドルフェス「AYAKARNIVAL」が3回目を迎える今年日本武道館で開催されることになった。
そして、直前のYoutube配信番組(下記)であーりんは今回のAYAKARNIVAL 2021にかける想いとして「道しるべ」という主題を明らかにした。これは参加するすべてのアイドルたちがグッとくるものだったのではないか。まず第一に参加アイドルとファンに武道館の景色を実際に見せてあげたいということ。そして、これを契機に今度は自分たちとファンだけの手でこの景色を再び見たいと思う新たなる決意をしてもらいたい、その礎となりたいということなのだ。
 今回参加するグループは日本武道館での単独ライブを目指しているが、まだそこには立ったことがないグループとなっている*1。武道館を目標に掲げてきたいぎなり東北産の橘花ももクロメドレーのメンバーに加え、ソロとして武道館を目指しているあーりんの同級生の 武藤彩未(exさくら学院*2を招いたのもそういう趣旨の元でである。
 もうひとつはあーりんがさっしー指原莉乃)から引き継いだ「アイドルの火を消すな」というアイドル界全体への強い思いである。指原莉乃のプロデュースしたアイドルフェス「指祭り」に招かれ、あーりんが所属するももいろクローバーZはこの武道館に立った。あーりんには今度は自分が若いアイドルにそれを引き継いでいこうという思いがある。あーりんと指原が実際にどのような会話を交わしたのかあるいは実際には話してないのかは分からないが、今回初参加のHKT48≠ME *3というラインナップは明らかに指原の思いもここには見え隠れするし、それぞれのメンバーはそれを感じ取っているのではないかと思う。
これまでは選ばなかったいわば身内のスタプラ組から超ときめき宣伝部を選んだのはとき宣が目標の一つとして武道館を挙げているからだ。さらにスタプラフェスでシンデレラに選ばれたばかりのいぎなり東北産橘花怜をももクロメドレーに抜擢したのは「ひとりで立つ武道館の舞台をかみしめて次はグループの皆を連れてもう一度ここに立ちなさい」とのエールだと思う。
スタプラ以外のアイドルを興味はあっても追いきれないなかで 毎年参加してくれているEMPiRE *4カミングフレーバー
*5 がどのように成長してくれているかが見られるのもAYAKARNIVALの愉しみだ。EMPiRE はニューアルバムを出したばかりでそこから何曲かを披露することになりそうだし、カミングフレーバー はSKE48内のユニットだが2年前に登場した時は若手ばかりだから「誰?」という感じだったのが、メンバー、グループともに成長、中心メンバーが選抜入りを果たすなどAYAKARNIVALで得た自信が彼女らの成長の起爆剤になったのではないか。それだけに今年はどのようなパフォーマンスを見せてくれるかが楽しみなのだ。カミングフレーバーだけでなく、昨年のSTU選抜もそうだったが、人数を絞り込んだこともあり、AYAKARNIVALでは48を含むどのグループも完全生歌でのパフォーマンスを見せてくれている*6のも楽しみ。カミフレやSTUの対応をを見ても48グループの各運営側も相当な意気込みを持って送り込んできている印象も強く、そこにはコロナ禍以降、現在の状況への危機意識もあるのではないか。スタプラのファンの中にはいろんな思いもあるとは思うが、佐々木彩夏が48陣営とも良好な関係にあることは嬉しいことだ*7


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2021年11月17日(水)東京都 日本武道館
<出演者>
佐々木彩夏 / アップアップガールズ(2) / HKT48 / EMPiRE / カミングフレーバー / ≠ME / 武藤彩未 / 超ときめき♡宣伝部 / らんち♡たいむ / 橘花怜(いぎなり東北産)

*1:そして、直接触れられることはなかったが、直近に単独公演で日本武道館に立っている=LOVEとSUTは「卒業」という扱いで今回は出演グループから外れた((HKT48日本武道館に立っているが今回参加の若手メンバーはその場にはいなかった。

*2:
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*3:
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*4:
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*5:
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*6:カミングフレーバーの1年目はダンスが激しいこともあり、被せが目立ったが2年目は完全生歌で見事なパフォーマンスを見せてくれた。

*7:年末のももいろ歌合戦を考えてもももクロと東京キー局との関係性には微妙なものがあるとは思うが、AYAKARNIVALは将来キラーコンテンツとして突破口を開く可能性も見えてきている。