下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

AMEFURASSHI シン・魂の公開稽古 vol.9@渋谷ストリームホール

AMEFURASSHI シン・魂の公開稽古 vol.9@渋谷ストリームホール

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今回の「シン・魂の公開稽古 vol.9」は「エンタメ稽古」が気象予報士防災士千種ゆり子先生が講師。気象予報士がゲストということで浪江女子発組合の定期大会時の「天気図」などを見せてAMEFURASSHI=雨女説の検証をしてもらうという類のバラエティー展開かなと勝手に予想していたのだが、よくよく考えてみればそれが面白くなるには佐々木彩夏の存在は不可欠。先生も気象予報士の傍ら東大大学院で地球温暖化を防ぐ研究なども行っている研究者でもあり、割と真面目に地球温暖化について勉強する回になった。とはいえ、バラエティー要素も公開稽古には盛り込まれていて、メンバー4人がそれぞれ天気に関するニュースを読み上げるコーナーやいろんな条件での悪天候のレポートをするという場面では全員が漢字の読み間違えや発音の難しいカタカナ地名でボロボロになったり、他のメンバーがそれなりのアドリブを工夫している中で萌花だけは放送作家の書いた例文をそのまま読んでいることが優月の暴露で明らかになるなどいつもの展開ながら鉄板の面白さ。日頃のAMEFURASSHIらしさも大爆発した爆笑回となった。
 その後にやった「パフォーマンス稽古」はハウスダンスの難易度の高いステップをこなし、カッコいいAMEFURASSHIも存分に見せつけるものだった。それだけにパフォーマンスと普段のギャップが一層際立つ公開稽古だったといってもよかっただろう。
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毎月異なる種類のダンスに挑戦してきた「パフォーマンス稽古」だが、ハウスダンスは今回が2回目。前回はパドブレ、ルーズレッグ、トレインなどハウスの基礎的なステップにそれぞれが取り組んだが、今回は高速ステップのシカゴフットワーク*1などより高度なステップも取り入れ、最終的に講師であるダンサー、RIRIKAを加わり、「ARTIFICIAL GIRL」のハウスダンス編をダンスのみバージョンで披露したのが見せ場であった。実はポッピン、ブレイキン、ロックダンスなどこれまでもそれぞれの分野の一線で活躍するダンサー・振付家を招いてきたが、今回のダンス披露の後、見せたミニライブなどを見てみると、そうした日々の鍛錬が効いてきたのか、いろんな意味でパフォーマンス(特にダンス)のキレが一段と向上してきている感がある。

<エンタメ稽古>
千種ゆり子先生(気象予報士防災士
埼玉県富士見市出身。一橋大学法学部を卒業後、一般企業に就職。幼少期に阪神淡路大震災で被災したこと、また東日本大震災をきっかけに防災の道に進むことを決意。2013年に気象予報士資格取得。気象予報士としてテレビ番組に出演する傍ら、気候変動、異常気象、防災に関する講演も行う。2021年10月より東京大学大学院に進学し、地球温暖化と、SNS、社会システムについて研究を開始。テレビ朝日スーパーJチャンネル(土日)」(’17~’21)、TBSテレビ「THE TIME,」(’21~’22)朝日放送アタック25」(’20)、TBS「東大王」(’22)など多方面で活躍中。

<パフォーマンス稽古>
RIRIKA先生(ダンサー・コレオグラファー
幼少期からダンスを始め、performerとしてオールマイティーに対応できるダンサーになるため、様々なスタイルのトレーニングを日本のみならずアメリカLos Angelesでも活動。日本初のダンスリーグ第一生命D.LEAGUE20-21シーズンでは、SEPTENI RAPTURESのディレクター兼リーダーとしても活躍。ダンサーとしての活動と同時に、楽曲振り付け、アーティストのバックダンサーもつとめ、MISIA、嵐、ももいろクローバーZ、V6なども担当。ジャンルに囚われず、ストリートダンスシーンからメディアシーンまで様々な場面で活動の幅を広げている。
「シン・魂の公開稽古」はAMEFURASSHIメンバーが、"その道のプロ"から様々なワザを学び、アイドルとして、エンターテイナーとして成長していく姿を追いかけたドキュメンタリーバラエティです。

AMEFURASSHI シン・魂の公開稽古 第九回公演

【日時】2022年7月16日(土) open 16:00 / start 17:00
【会場】渋谷 ストリームホール


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