下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

TeXi’sファジー『theirs』@アトリエ春風舎

TeXi’sファジー『theirs』@アトリエ春風舎

脚本・演出:テヅカアヤノ
『ファジー』は男女二元論が生み出してしまっている「加害性」について考える1年間のプロジェクトです。リクリエーションを重ねながら3つの上演作品を発表します。

1作目『theirs』では、男性が背負っている加害性を表面化し、その先にある人間として誰もが持ち得る普遍的な加害性を描きます。
2作目『ours』では、女性も背負っている加害性を表面化し、加害を生み出してしまっている社会構造を描きます。
そして、3作目『yours』では全キャストでの創作を行います。

私たちは、常にその時々の「今/これから」を発表します。
声を上げ続けることを、声を聞くことを、「あなた」との対話を、続けてみます。

最後の上演、『yours』に辿り着くまでの数ヶ月の間にも、社会はあらゆる意味で変化していくことでしょう。
客席に座るあなたは、何を感じるでしょうか。

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TeXi’s
テヅカアヤノが主宰を務め、演劇・ダンス・ファッションショーなどシームレスな創作を行う団体として2021年に設立。当事者性を軸とする被害・加害関係の複雑さをテーマに、傷つきながら自己と向き合う時間をつくる「優しくないけど優しい芸術」を指向する。俳優・観客の安全を確保する線引きを行いながら、身体・空間への特徴的アプローチで堂々巡りや対立のフラストレーションをうず高く積み上げてカタルシスへと導く作風が特徴。



TeXi’s『Oh so shake it!』(2024)撮影:金子愛帆

出演
上沢一矢 新垣亘平 黒澤多生(青年団) 松﨑義邦(東京デスロック)

スタッフ
脚本・演出:テヅカアヤノ
舞台美術:いとうすずらん
照明:緒方稔記(黒猿)
音響:櫻内憧海(お布団) 深澤大青
舞台監督:黒澤多生(青年団)
演出助手:天野天音
セーフティ・バウンダリー・キーパー:植松侑子(syuz'gen)
制作:河野遥(ヌトミック) 佐々木ラッコ 日和下駄(円盤に乗る派)
宣伝美術:ヤング荘
記録映像:松尾祐樹(富山のはるか・KPR/開幕ペナントレース)