【連載6回目】『ももクロを聴け!』の堀埜浩二さんにAMEFURASSHI / New Album『Flora』 について聴く(6)
中西理 AMEFURASSHIの楽曲について『ももクロを聴け!』の著者である堀埜浩二さんに聴くという企画は3回目になりますが、新アルバム『Flora』 について聴いていきたいということで今回のインタビューを開催することにしました。
(5から続く)
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中西 AMEFURASSHIは広い意味ではダンスミュージックであり、それゆえ、アルバムをただ耳で聴いていても分からない部分がある。ももクロなんかでもそういうことが言える曲があるんですが、パフォーマンスを見ると曲の印象が一変したりすることがある。だから、ダンスの振り付けとどういう風に曲が組み合わさるのかというの、ワンマンライブで明らかになるのだろうけれど。
堀埜 楽しみですね。
中西 それゆえ、それがないとまだピンとはきてない、印象がぼんやりしている曲もある。それは振り付けが入るとだいぶ違ってくるんじゃないかと思います。
堀埜 「SPIN」はYoutubeで一番回っているとおりに曲もいいしダンスもかっこいい。これはライブの時に盛り上がるやろうなと思いました。
中西 「SPIN」は基本的にはライブでも歌のないダンスだけの部分で一番盛り上がるのだけれど、そんなことがいままでアイドルとかであったかというのが凄い。
堀埜 そこまではじけてダンスのスキルを見せるというのは短時間ではあるかもしれないけれどなかなかないと思います。なかなかのレベルでできてるなあと思います。
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中西 今回のアルバムに感じたのは昔の歌謡曲とは違うんだけれど、例えば「Desire」とかってなんと表現したらいいのかが、難しいのだけれど、昔の歌謡曲を思わせるようなところを感じました。別に「Desire」だから中森明菜というわけではないのだけれど、今風の曲なんだけれど。これは音楽でいうとフラメンコですかね*1。
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堀埜 フラメンコというか……。これはラテンですね。ラテン風のパーカッションが入っていたりするので。この曲なんかが中盤で出てくるところなんかに作り手の妙技を感じます。これもMOMONADYが絡んでいるんですが。
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中西 この曲なんかはどれぐらい振り付けでいままでにないような大人の要素を入れてくるのか楽しみですね。色気があるのかどうかは分からないですが。出せばいいというものでもない気がするし(笑い)。