下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンスなど様々な文化的事象を批評するサイト。

「三月の5日間」(山縣太一演出)@Bellrings Seminarhouse

「三月の5日間」(山縣太一演出)@Bellrings Seminarhouse

演出|山縣太一

出演・振付|
   大谷能生 横田僚平 山縣太一
   飴屋法水 稲継美保 矢野昌幸
   江口正登
音響|牛川紀政

作|岡田利規(『三月の5日間』[オリジナル版]白水社刊)

舞台美術|ツバメアーキテクツ
地図デザイン|neucitora
広報デザイン|三ッ間菖子
制作|谷陽歩 中村みなみ

企画・プロデュース|和久田賴男(Bellrings Seminarhouse)
主催|Bellrings Seminarhouse
提携|早稲田小劇場どらま館
協力|オフィスマウンテン STスポット


日程|2018年3月15日㈭〜24日㈯
   ※20日は休演日
開演時刻|20時[21日㈬㈷は15時・20時の2公演/24日㈯は18時30分開演]

   3/15㈭  20時開演★
   3/16㈮  20時開演
   3/17㈯  20時開演
   3/18㈰  20時開演
   3/19㈪  20時開演
   3/20㈫  休演
   3/21㈬㈷ 15時開演・20時開演
   3/22㈭  20時開演★
   3/23㈮  20時開演
   3/24㈯  18時30分開演
   ※受付開始・開場は開演の60分前
★アフタートーク
3月15日(木)20時 終演後 ゲスト:松村翔子さん
3月22日(木)20時 終演後 ゲスト:宮沢章夫さん


会場|Bellrings Seminarhouse
   [所在地:北綱島
横浜市営地下鉄グリーンライン日吉本町」駅からは徒歩7分。  

東急東横線「日吉」駅東口より、東急バス(日40・日41)にて7分の「北綱島小学校入口」停留所からなら徒歩1分。

東急東横線綱島」駅から徒歩15分。
※ご来場方法はご予約後にご案内します。

入場料[当日精算]|
   前売 4500円 当日 4800円

チェルフィッチュ岡田利規の代表作「三月の5日間」を初演メンバーの山縣太一が演出。音楽家大谷能生、演出家、劇作家、現代美術の飴屋法水らユニークなキャストで再構築した。
会場が狭いせいか、山縣の演出のせいかパフォーマーの姿勢には格闘技でいうところのグラウンドポジションが多くて、それがチェルフィッチュの初演や最近上演されたものとは大きく違うところだ。特に変化球的に起用されている大谷や飴屋が匍匐前進並みに床を這いずりまわっていたが、そのせいか終了後に見た体力消耗ぶりは気の毒に見えるほど。
全体に初演のころにチェルフィッチュで見た何回かの公演や先日のKAATで見た身体所作とはまるで違う動きやパフォーマーの人数の違いもあってテキストのどの部分をどの俳優が担うのかという割り振りにしても大きく異なる*1わけだが、それでも作品の核となる部分の印象はあまり変わらない。一見コラージュされた寄せ集めみたいにも見えるこの「三月の5日間」といういうテキストが強固な構造を持っていることに改めて感心させられた。
  とはいえ、今回の上演での殊勲といえばただ一人の女性キャストだった稲継美保の存在感だ。
このキャストだとユッキーさんはほぼ彼女ひとりのイメージになるので、これは確実にこれまでの出演者が演じたイメージを更新したといえるだろう。壁際のところでの体の動かし方には俳優というよりは一番ダンサー的な身体所作が見受けられたので、経歴を調べてみるとサンプル、岡崎芸術座などの女優として出演するほか、ダンサーを集めて上演した矢内原美邦のダンス版「桜の園」にも出演したり、ダンサーとしての活動も行っていたようで、この作品にとってあまりにもダンス的な動きになりすぎるのはどうかと思うところもあるのだが、そこにこれまでのキャストとの大きな違いを感じたことも確かなのだ。

*1:例えば今回は山縣太一は全体を俯瞰するコントロールタワーのような役割を果たしていて、5日間ホテルで過ごした2人のうちのひとり、まなべくんを演じることはないわけではないが、ほんの少しだけ