下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

アジア5カ国共同製作公演 DE PAY'S MAN『MOON CHILD』@VR配信

アジア5カ国共同製作公演 DE PAY'S MAN『MOON CHILD』@VR配信

【劇場公演】

2020年
12月23日(水) 20:00開演
12月24日(木) 15:00開演

※開場時間:開演45分前 / 受付時間:開演の60分前

会場:清瀬けやきホール (〒204-0021 東京都清瀬市元町1-6-6)
西武池袋線清瀬駅」北口 徒歩5分
http://www.kiyosekeyakihall.jp/access/index.html





VR配信】
VR配信期間

2020年
12月25日(土) - 2021年 2月28日(日)

【映像配信 ※英字幕対応予定】
映像作品配信期間

2021年
1月15日(金) - 2月28日(日)

MOON CHILD』@


【クレジット】
[総合演出・映像] 木皮 成  [アソシエトアーティスト] Lim Pei Ern(マレーシア) Arsita Iswardhani(インドネシア) Ness Roque(フィリピン) Kim Heejin(韓国) 木皮 成(日本)  [出演] 大石 憲 小林 玉季 山下 恵実  [クリエイションサポート] 髙下 七海 根本 和歌菜  [舞台監督] 守山 真利恵  [​照明] 松本 永(eimatsumoto Co.Ltd.)  [音楽・音響] 丹野 武蔵  [制作] DE PAY’S MAN  [制作協力] 黒澤 たける  [イメージイラスト] 小林 玉季

MOON CHILD』特設

特別番組『ももクロとクリスマス女子会♡ももいろ歌合戦 第2弾出演者発表SP♡』@AbemaTV

特別番組『ももクロとクリスマス女子会♡ももいろ歌合戦 第2弾出演者発表SP♡』@AbemaTV

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ももいろ歌合戦の第2弾出演者発表。この日発表されたメンバーの中でもっとも大物は河村隆一だろうか。この日はそれぞれの披露する演目、登場順も併せて発表となったが、これで14番ではいずれもソロでの登場となるがラルクアンシエルHYDEルナシー河村隆一と日本を代表するロックボーカリストが揃い踏みすることになった。
この日は改めてBOYS AND MENのコロナ感染*1に関連しての不出場が発表されたが、連続出場を続けていただけにぎりぎりまで可能性を探ったうえでの判断だったと思われ、逆にすでに複数のメンバーのコロナ感染が公表されていた氣志團の出演も併せて発表された。どういう形での参加になるかは不明*2だが、動向が心配されていただけにこちらは嬉しい知らせである。
氣志團万博組の参加も例年多いのだが、EXITの参加も話題性は高そうだ。スタートで木梨憲武とんねるず)との新旧笑いの旗手の対戦となったのも興味深いし、互いに笑いではなく歌で対決というのも面白い。演出の佐々木敦規(あつのりん)がいかにも好きそうなアングルでもあり、どんな演出になるのかも楽しみだ*3
今年こそDISH//か超特急の登場があるかと一部の期待があったスタダ男性グループでは今年もSUPER★DRAGONが代表に。興味深いのは吉本興業系の若手男性グループOWVとの対決になっていることで、NHK紅白歌合戦の嵐以後の方向性にもよるが来年以降のDISH//・超特急対JO1の対決への布石となっているのではないだろうか。

【TV】NOKKO「人魚」2010
NOKKO「人魚」をコラボで佐々木彩夏が一緒に歌うほか、アルバムにもそれで参加した広瀬香美夏菜子の「ロマンスの神様」での共演。ゲストとして高城れに高木ブーを迎える演目も楽しみだ。ももクロは以前から目標とするとして3つのグループを挙げてきた。SMAPと嵐とザ・ドリフターズである。SMAPが解散し、嵐も裏で行われるイベントで最後の時を迎えるが、ドリフターズもコロナによってもっとも若い志村けんが亡くなるという悲劇的な出来事があった。そうした中で高齢を押して高木ブーが出演してくれることには大きな意味があるんじゃないかと思う。昨年の氣志團万博で同じフェス仲間にはなった新しい地図との共演は今回もなかったが、新体制となったジャニーズ側の動向も眺めながらも引き続き将来へのターゲットであることは間違いないかもしれない。
たこやきレインボーが出演歌手の登場順から漏れていることで一部たこ虹ファンから不満の声が起こっているようだが、これは紅組にも白組にも組しない特別枠だからではないかというのが私の推理。昨年は自分たちの主催の大阪のライブからの新幹線移動で出演ということもあり、すべての企画にがっつりと絡むということはできなかったが、今年はそれが可能。それでひとつの予測としては堀くるみがサブMCとして東京03飯塚さんをがっつりと補佐し、後の4人は2人づつ別れて赤白に別れたももクロメンバーを補佐しコラボなどにも加わるのではないかというのが私の希望的推測である。
 そうじゃなかったら、現在は空いている紅組の18番目の予備要員として現在は伏せられているというのが2番目の仮説。というのはここが空いているのはぎりぎりまで病気療養中の加山雄三の復帰出演の可能性を探っているからではないかということだ。実は出演がすでに発表になっている水前寺清子もリストの中にはなく、これはももクロライブの前にオオトリとして「365歩のマーチ」を歌うのが恒例になりつつあるので、今年もそうかもしれないのだが、たこ虹は無関係でここも加山雄三が欠場の場合、そこにも入るようにまだ未発表なのかもしれない。
 

12月23日(水)22時から生放送の特別番組には、ももクロメンバー4人が生出演し、第2弾大会出場者を発表。さらに、まだ解禁されていない大会に関する新情報も発表予定。
また、同番組では、一足早い“クリスマス女子会”と銘打ち、<第4回 ももいろ歌合戦>にも出演予定の豪華女性ゲスト陣が集結。新型コロナウイルスの感染対策を考慮しながら、華やかな宴をくり広げる予定だ。
ももクロとクリスマス女子会♡ももいろ歌合戦 第2弾出演者発表SP♡』
放送日程:12月23日(水)22時〜23時20分予定)
放送チャンネル:ABEMA SPECIAL2チャンネル

www.youtube.com
特別番組『ももクロとクリスマス女子会♡ももいろ歌合戦 第2弾出演者発表SP♡』の方は告知以外の時間が皆でアイドルコラボを見る→クリスマス7プレゼント交換を多彩なメンバーで行いひさびさにももクロらしいわちゃわちゃを堪能できた。それにしてもれにちゃんや夏菜子のわちゃわちゃ暴走モードを生かしながら見事にさばいて回して見せた堀くるみのMC力の凄さには脱帽。この若さにして「女飯塚悟志」の称号を与えたくなる手腕だ。前述したがももいろ歌合戦の本番でもこれを生かさないのはもったいない。というかこの時点でこれに出てるということは31日の本番に向けて進行の打ち合わせに参加しているという可能性は高いのではないだろうか。たこ虹は人気番組「おは朝土曜日」で堀くるみが冠コーナーを持つなど関西での知名度はかなり上がっているものの、東京のキー局などにはまだまったく無名。生じゃないにしてもテレビ関係者が目を通す可能性がある番組での起用はスタプラにとってもタレントの大きな売り出しポイントになるはずなのだが。

simokitazawa.hatenablog.com

*1:ameblo.jp

*2:やはり別会場での収録の可能性が高いかも。

*3:互いに歌を披露するだけで終わりには絶対ならないはず。

映画「鬼滅の刃」@TOHOシネマズ六本木

映画「鬼滅の刃」@TOHOシネマズ六本木


鬼滅の刃映画予告第1弾〜第3弾まとめ 無限列車編 2020
これ以上見るのが遅れるとブームに完全に乗り遅れてしまうのでぎりぎりのところで観劇。まあ、つまらなくはないし娯楽映画として単純に楽しめるのだが、それだけといえばそれだけ。「泣いた」などの声が多かったのだが、そういう涙かよという感じなのだ。土屋亮一が今回のシベリア少女鉄道の「メモリー×メモリー」の元ネタのひとつが「鬼滅」だと言っていたが、漫画の方を読まないとだめな奴かな。

演劇 編集 ハナズメランコリー(HANAʼ S MELANCHOLY)STAGED READING VOL.1 『ジーンを殺さないで -Let Jean Live-』@中野テレプシコール

ハナズメランコリー(HANAʼ S MELANCHOLY)STAGED READING VOL.1 『ジーンを殺さないで -Let Jean Live-』@中野テレプシコール

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登場人物はすべて外国人で舞台は架空の国の物語。翻訳テキストを思わせる内容だが、すべて一川華のオリジナル戯曲である。以前この集団の海外戯曲の上演について、海外作品の翻案というよりは少女漫画やアニメの雰囲気を感じると書いたことがあったが、今回の舞台はオリジナルであるのにそうした色合いはより濃厚に感じた。
演出面では舞台下手にピアノが置いてあって、その生演奏を劇伴音楽として、舞台が進行していくのが雰囲気を感じさせていい。これが生み出す「生」っぽさがリーディング演劇という形式と非常にマッチしていた。
時の政府の迫害を逃れて屋根裏部屋的な空間に隠れ住む人々を描いており、これが「アンネの日記」的なナチスドイツによるユダヤ人迫害という歴史的な事件を下敷きにしたことは間違いなさそうだが、この国を支配する側にはアンドロイドを想定*1、SF仕立てにすることである種の寓話性を高めている。原作としてのアニメや漫画があるわけではない*2が、今回はリーディング公演という制約がある中でさえ、2・5次元演劇を思わせる部分もあり、今後舞台としてより完成していくうちにどのような舞台となっていくのかが、気になる舞台でもあった。
ただ、作品全体の構想にちょっとした疑問を感じるのは第一部と銘打たれたこの日の舞台だけでも換気のための途中休憩を一度挟んだとはいえ上演時間が2時間と相当な長尺作品になっていることだ。以前の作品で最終的にこの集団は中劇場以上の規模の劇場での上演を目指すことを前提として作品作りをしているのかもしれないという趣旨のことを書いた記憶があるが、このような作風で長尺な作品を上演するということになると
杉原邦生のプロデュース公演やナイロン100℃のような形態(上演時間4時間程度)を意識せざるをえないが、そうであるならばもう少し娯楽性を意識した上演でないと観客の集中力が持たないのではないかと思う。

HANA’S MELANCHOLY STAGED READING VOL.1
ジーンを殺さないで』
作 一川華 演出 大舘実佐子
出演者 戸松美々菜 , 岡拓未 , 時田光洋 , 柏原汐音 , 村田正純 , 神崎琴音 , 綾田將一 , 中村湊人 , 森下薫

劇場
中野テルプシコール
http://www.studioterpsichore.com/

日時
12月19日(土)18:00~
12月20日(日)13:00~ 17:30~
(各回、休憩含む約120分の上演時間を予定しております)

特設サイト
https://www.hanasmelancholy.com/stagedreading-letjeanlive

*1:治療という触れ込みで記憶改ざんや洗脳処理を行っているというのはアントニー・バージェスの「時計仕掛けオレンジ」など英国のアンチユートピア小説の系譜を彷彿とさせる。

*2:約束のネバーランド」などある種のアンチユートピア型未来を描き出した漫画・アニメ作品は多い。

たこやきレインボー 有観客ホールワンマンライブ『たこ虹クリスマス2020』@中野サンプラザ

たこやきレインボー 有観客ホールワンマンライブ『たこ虹クリスマス2020』@中野サンプラザ

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www.youtube.com

たこ虹初のクリスマスライブ(たこクリ)というのが今回のライブの触れ込みでそれは間違いではないのだけれど、ブログで確かめてみる*1と昨年もほぼ同時期にライブを開催しており、内容も尼僧の姿をあしらった衣装で登場、天使に姿を変えるなど、けっこうクリスマスを意識したものではなかったかと思い出した。
 今回のライブの主題は「たこ虹とクリスマスデート」。たこ虹の楽曲には実はももクロ同様に多様性の広がりがあって、楽曲を選んで、この日のようにコンセプトを変えるとまったく雰囲気の異なるライブを演出することができる。今回はいつものように「なにわンダーランド」ではなく、「たこ虹クリスマス」としたのは観客がコールを入れて会場を一体化して楽しみということをしにくい現状を鑑みて、バンドを入れてライブ感のあるライブというのではなく、細部まで作りこんだ完成度の高いパフォーマンスを目指したということなんだろうと思う。そして、現時点ではどの程度かかわったのかが明らかではないが、配信ライブから引き続きももクロ佐々木彩夏(あーりん)も演出に参加し*2、総合的な完成度ではスターダストプラネット屈指のエンターテインメントを作り上げて見せた。
 冒頭は「なにわもジングルベル」。インディーズ時代の楽曲だが、まったく聴いたことがない歌で、こんな歌があったのかと驚く。というか、馴染みのない曲だったので昼公演で初めて聴いたときは今回のライブのための新曲なのかと勘違いしたぐらいだ。この「なにわもジングルベル」*3をはじめ「レインボーロード~駆け出した靴~」「レインボーレボリューション」などずいぶんひさしぶりに聴く曲も多く、そうしたレア曲を中心に第一部、第二部で入れ替えた曲もあり、そこが楽しかった。
 とはいえ、冒頭の「なにわもジングルベル」「にじースターダスト-KiWi - MAD MAGICAL mix-」「レインボーロード~駆け出した靴~」という3曲の流れはクリスマスライブのスタートとしては鉄板の感があった。特に再認識したのは「にじースターダスト-KiWi - MAD MAGICAL mix-」がいい曲だなということだ。この曲はたこ虹の曲にしては珍しく歌声にエフェクトがかけまくってあるため、フリーライブなどで披露されることは少ないが、今回は歌唱、音響効果とも最高の出来栄えであった。
 今回のライブではステージが上下ステージになっていて、フロアのステージで盛り上がった後、デート相手と予約したレストランで食事をするという趣向になって、上のステージには個人個人にテーブルと椅子が用意されている。この移動の演出で歌われるのが「なれたらなぁ」。本当に可愛さが溢れた歌なのだが、猫の一人称でご主人様との愛を歌い上げるという相当に変化球楽曲でもある。チャランポランタン提供による曲だが、初め聴いたときにはキュンとして思わず身悶えしそうになった。演技と一緒に披露すると圧倒的な魅力を発揮するが、普通のライブのセットリストには入れにくいことからこれまで何度歌われたんだろうと思うほどのレア曲ではないだろうか。今回のライブではこれはあーりんの肝いりでセットリスト入りしたんじゃないかと思わず推測してしまったが、この曲こそたこ虹にしか歌えない曲といっていい曲ではないだろうか。

たこやきレインボー / なれたらなぁ
 このブロックでは「怒るでしかし!」「レインボーレボリューション」と賑やかな曲が続いた後、持ってきたのが「SuperSpark」。メンバーの彩木咲良作詞の楽曲だが、「空に輝くあの星をいつか掴むんだ。それが私たちならできる」と歌うこの曲はたこ虹の新たなアンセムの地位を確立してきたのではないのかと思う。クリスマスということもあってか中野サンプラザを埋めたこの日の観客はこの歌に合わせて、白色のペンライトで客席に満点の星を輝かせてみせた*4。実は偶然この日持参したペンライトが白色も出せるものだったので、私もそれを点灯してみたのだが、はるか昔にももいろクローバーの最初のホールコンサート(ももクリの始まり)で示し合わせた観客がホワイトクリスマスの意味を込めて、白のペンライトで埋め尽くしたという故事を思い起こさせるもので、「SuperSpark」の歌詞ともあいまって胸を熱くさせたのである。
 この日のもうひとつのハイライトはアンコールブロックで新曲「ホーム最強」がライブ初披露されたことだ。公式サポーター(セレ女)を務めるサッカーチーム「セレッソ大阪」の応援ソングとして企画された楽曲だが、歌詞はセレッソ大阪とサポーター(ファミリー)のことを歌っているわけだが、実はたこ虹と虹家族のことを歌っているという風にも受け取れる仕掛けが施されているのだ。たこ虹の曲には珍しく、力強く歌い上げる楽曲に仕上がっており、「SuperSpark」とは別の意味でこの曲はたこ虹と虹家族の新しいアンセムとして歌い継がれていくのではないかと思わされたのである。こういう歌が欲しかったし、さすがヒャダインというしかない。

ファミリア・デ・セレッソ / ホーム最強(Short Ver.)

M01・なにわもジングルベル
M02・にじースターダスト-KiWi - MAD MAGICAL mix-
M03・レインボーロード~駆け出した靴~
M04・天使のラブソングを
M05・ナナイロダン
M06・なれたらなぁ
M07・もっともっともっと話そうよ-Digital Native Generation-
M08・怒るでしかし!
M09・レインボーレボリューション
M10・SuperSpark
M11・絶唱! なにわで生まれた少女たち(CLUB RAINBOW Mix)
M12・ナンバサンバイジャー -KiWi - MAD MAGICAL mix-
M13・めっちゃFUNK
M14・恋のダンジョンUME

EN01・ホーム最強
EN02・たのしかしまし大阪 ~おいでやす~
EN03・クリぼっちONE DAY!!

M01・なにわもジングルベル
M02・にじースターダスト-KiWi - MAD MAGICAL mix-
M03・レインボーロード~駆け出した靴~
M04・卒業ラブテイスティ
M05・ナナイロダン
M06・なれたらなぁ
M07・もっともっともっと話そうよ-Digital Native Generation-
M08・怒るでしかし!
M09・レインボーレボリューション
M10・SuperSpark
M11・RAINBOW〜私は私やねんから〜
M12・元気売りの少女~浪花名歌五十選~ -KiWi - MAD MAGICAL mix-
M13・めっちゃDISCO
M14・恋のダンジョンUME

EN01・ホーム最強
EN02・たこ虹物語~オーバー・ザ・関ヶ原
EN03・クリぼっちONE DAY!!

【日程】
2020年12月20日(日)
開場13:00/開演14:00
開場17:30/開演18:30

【会場】
東京・中野サンプラザホール

【チケット】
1階指定席 8,800円(税込)
2階着席指定席 8,800円(税込)

たこやきレインボーhttps://www.tacoyaki-rainbow.jp/pdf/201220_nakano.pdf

*1:simokitazawa.hatenablog.com

*2:公式な公表はないようだが、理事長が「プロデュースしたあーりん」などとツイートしているので、間違いないのだろうと思う。

*3:www.youtube.com

*4:「SuperSpark」に白のペンラというのは調べてみたら最近の定番となっていたようだ。

ネタバレあり シベリア少女鉄道 vol.33『メモリー×メモリー』みんなで一緒に配信公演みようぜ!「メモリー×メモリー」同時視聴LIVEコメンタリー@シベリア少女鉄道のYoutube

ネタバレあり シベリア少女鉄道 vol.33『メモリー×メモリー』みんなで一緒に配信公演みようぜ!「メモリー×メモリー」同時視聴LIVEコメンタリー@シベリア少女鉄道Youtube

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シベリア少女鉄道「メモリー×メモリー同時視聴LIVEコメンタリー。配信もこうした企画もシベリア少女鉄道史上初めてで、自作の上演について土屋亮一自身も参加して、ネタバレコメントすることはこの劇団においてはほとんどなかったから、コロナ禍でStreaming配信も行ったからこそできたことではあるけれど、画期的なことじゃないかと思う。*1
舞台上演+映像配信という今回の形式はコロナ禍だからからこそ成立した形ではあると思うが、今回のようにアイドル客演に迎えるなど配信視聴がある程度見込める状況であるのなら、今後もぜひ続けてほしい。シベリア少女鉄道の場合、答え合わせではないけれどネタが分かった上でもう一度舞台を見直す機会を持てるのはけっこう貴重であるし、さらに言えば公演終了まで狭い仲間内だけのひそひそ話でしか話せない内容を出演者を交えて情報共有できる今回のような場というのは非常に貴重なものだと思うからだ。元ネタについいて言えば毎回メインとなってであろうものに加えて、様々な小ネタが散りばめられているわけだが、私なりにどうなんだろうと思っていたものの答え合わせができた楽しみがあった。とはいえ、本当の発想のもととなったのが「あれ」だったというのは思いもよらなかった。

以下ネタバレあり

今回の仕掛けというのが「メモリー×メモリー」の表題の通りに謎解きの刑事ものに見えたストーリーが後半になると突如、登場人物の過去の記憶が実体化させる能力を発動できる異能力者同士のバトルになるというものである。
モリー(記憶)の個々の場面そのものは前半部に登場人物が経験した過去の出来事として演じられたものだが、後半になるとまるで「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンドのように*2、舞台上で次々と具現化して、相手に襲い掛かるのだ。これが面白いのはアニメでこれをやるのなら何の驚きもないところだが、次々と具現化される「メモリー」をシベリア少女鉄道では生身の俳優が演じていることで、次々と状況がエスカレーションしてくると人間の俳優の限界により次第に演じることが難しくなっていき、役者の動きが極度にアクロバティックになっていき、場を沸かせたり、ついにはスラップスティックの様相まで呈してくるわけだ。
 こうしたことが突き詰められた挙句、舞台のクライマックスではついに客席から「観客だ」と名乗る人物が舞台に駆け上がり、「観客である私は舞台上のすべてのシーンを記憶している」などと称して、登場人物の殺戮を行うというホラーめいた趣向にまで突入する。このようにメタから演劇を破壊すようなアイデアがいかにもシベリア少女鉄道だが、最後にアイドルである中山莉子がこの状況に介入、観客である男を劇場から放逐し、大団円を迎えるという幕引きが面白い。アイドルという虚実のはざまにいる存在だからこそ振り当てられた役割かもしれない*3

作・演出
 土屋亮一


出演
 中山莉子私立恵比寿中学
 小関えりか
 川井檸檬
 加藤雅人(ラブリーヨーヨー)
 浅見紘至(デス電所
 土田有未(ナカゴー)
 風間さなえ

 濱野ゆき子

 中山裕康


 ほか




声の出演

 小野賢章


日程2020年12月9日(水)〜13日(日) 全8ステージ+配信

simokitazawa.hatenablog.com
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*1:生じゃなくても、舞台のStreaming配信が行われている22日まではアーカイブで疑似的に同時視聴できるので試してみてほしい。そして、なんといってもさらに画期的なのはZOOMが使えることで中山莉子私立恵比寿中学)ちゃんも参加していることだ。

*2:HUNTER×HUNTER」も元ネタのようだが、こちらはあまり知識がないので、どうしてもジョジョに引き付けて解釈してしまう。

*3:もっともよく考えたら俳優だって虚実の間にいる存在なのだが。

舞台「賭博黙示録カイジ」(演出山崎彬)@Streaming

舞台「賭博黙示録カイジ」(演出山崎彬)@Streaming

福本伸行の漫画「賭博黙示録カイジ*1の舞台化である。「カイジ」はもともとは漫画作品だが、すでにアニメ、実写版映画にもなっている。配信を見ることにしたのは悪い芝居の山崎彬が演出を担当していたからなのだが、2・5次元演劇としてはオーソダックスながらもストレートに見ごたえのある舞台に仕上がっていたのはないか。

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なんといっても主演の伊藤開司役を演じた山崎大輝がいい。映画も見てはいるが、映画版で主役を務めた藤原竜也よりも原作漫画、そしてアニメのカイジのイメージに近いのではないかと思う。

舞台「賭博黙示録カイジ」               
■タイトル:舞台「賭博黙示録カイジ
■公演日程:
2020年12月4日~6日 京都劇場
2020年12月10日~13日 ヒューリックホール東京
■原作:福本伸行講談社「週刊ヤングマガジン」連載)
■演出:山崎彬
■脚本:真柴あずき
■脚本監修:成井豊
■出演:
伊藤開司:山崎大輝/船井譲次:鯨井康介 北見:馬場良馬/石田光司:なだぎ武 佐原誠:綾切拓也/安藤守:宮下雄也 古畑武志:佐奈宏紀 杉田(バランス理論):松田岳/遠藤勇次:兼崎健太郎 利根川幸雄:森山栄治 兵藤和尊:村田充
アンサンブル:
乙木勇人 楠木健吾 慶洲 田中亮 降矢佳典 細川陽平 山宮弘毅 若林佑太
映像出演:福本伸行

ナレーション:立木文彦

*1:

賭博黙示録 カイジ 1

賭博黙示録 カイジ 1

WONDER WHEEL (3DCG LIVE & TALK FREE STREAM)ゲスト:広瀬香美、ぜったくん、Devil ANTHEM.、アメフラっシ、B.O.L.T@Youtube

WONDER WHEEL (3DCG LIVE & TALK FREE STREAM)ゲスト:広瀬香美、ぜったくん、Devil ANTHEM.、アメフラっシ、B.O.L.T@Youtube

Youtubeの無料配信なのだが、素晴らしい音楽番組だった。1グループ3曲づつのライブ披露とトークだが、充実した内容だった。見たきっかけはアメフラっシの出演だったのだが、出演した全アーティストが素晴らしかった(ただし事情により、Devil ANTHEMは見られず)。
出演者の中でぜったくんだけはまったく聴いたことがなかったのだが、素晴らしい才能と思って驚かされた。キャラクター的には陰キャなのにラッパーという組み合わせが面白いが、楽曲は洗練されていてお洒落だ。コメントに渋谷系みたいというのがあったが、町田在住だが、渋谷のラブホテルでバイトしていたというのである意味渋谷系といえるのかもしれない(笑い)。とはいえ、楽曲には新時代の小沢健二を思わせるところもないではない。今後よりメジャーな存在になっていくポテンシャルありだと思う。


ぜったくん - 「Gaming Party Xmas」Music Video

ぜったくん - 「Midnight Call feat.kojikoji」Music Video
 とはいえ、この日の目玉はエース愛来がコロナの濃厚接触の疑いでこの日は欠場となるという大ピンチをそれを微塵も感じさせない残りの3人のメンバーの頑張りで見事に乗り切ってみせたアメフラっシの奮闘ぶりだろう。
 ほとんど準備の時間がないままで、急遽3人バージョンへとダンスの振り付け・フォーメーションを変更。もうアメフラっシを見たことのない人が見たら、最初からこういう構成だったとしか思えないような完成度に仕立て上げた。トークでもゆずの差配で日本のラッパーの第一線で、ももクロとも親しいサンプレス上野の眼前で100日ラップチャレンジに挑戦している鈴木萌花が即興(?)ラップをぶちこみ、ライブスタイルダンジョンで名をはせたサ上に向こう見ずにもラップバトルを仕掛け、爪痕を残してみせた。ラップの出来栄えはともかくとして、ももクロの遺伝子を見事に継承したぶっこみに頼もしさを感じた。
 実際のパフォーマンスではVRであらかじめどの歌を歌うのかを調整していたため、演目変更が難しかったということはあるにしても、参加した3人による楽曲に変更するという選択肢もあったのにそれはとらず、当初予定通りのセットリストを3人バージョンに急遽変更しての披露となったのはこのグループの底力を感じさせるとともにパフォーマンスにこめた気迫にはぐっと胸に迫るものがあった。
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広瀬香美のライブも凄かった。自粛期間中にYoutubeで「歌ってみた」でカバー曲を大量にアップし話題となり、カバーアルバムのリリースが決まったとの話は聞いていたが、それだけに留まらずこの日披露した3曲のうちの2曲は「艦これ」シリーズからの楽曲で、カバーアルバムを最近すでにリリースし、「艦これ」ファンをターゲットにしたライブツアーをやっていたということにもびっくりした。それにしても今更言うまでもないけれど、広瀬香美は本当に歌がうまい。特に高音域の凄さに圧倒させられた。

【広瀬香美LIVE】提督との絆【130th SASEBO 2019】

 先述のカバーアルバムには百田夏菜子も参加、「ロマンスの神様」を歌っているようだが、この日それを歌う広瀬を見ながら、この歌を任せられたことの意味を考えせられることになった。
 B.O.L.Tも側弯症の手術などで離脱していた高井千帆が復帰。まだ、踊ることはできないがその分は残りのメンバーがカバーし、元気な姿を見せた。こちらはほんのしばらく見ていないだけで、小学生メンバーが急成長。難しい歌をかなり歌いこなしていることに驚かされた。

勅使川原三郎 新作公演「去年 —『去年マリエンバードで』より—」@シアターX(観劇中止)

勅使川原三郎 新作公演「去年 —『去年マリエンバードで』より—」@シアターX(観劇中止)

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原作はアラン・ロブ=グリエ による脚本を アラン・レネ が監督したモノクロ映画。監督自身が黒沢明の「羅生門」に影響を受けて構想したと語っており、そういう意味ではやはり芥川龍之介の「藪の中」を下敷きとしていると言うことができるかもしれない。

構成 振付 美術 照明 選曲 衣装:勅使川原三郎
出演:勅使川原三郎、佐東利穂子

〈公演日時〉2020年
12月12日(土)19:30
12月13日(日)16:00
12月14日(月)19:30
12月15日(火)19:30

〈劇場〉両国 シアターX

〈料金〉一般 前売り 4,500円
当日5,000円
学生・シニア(65歳以上) 前売り 3,000円 *各回10枚限定

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース 「オレステスとピュラデス」@KAAT(観劇中止)

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース 「オレステスとピュラデス」@KAAT(観劇中止)

作:瀬戸山美咲
演出:杉原邦生
音楽:Taichi Kaneko
振付:北尾亘

出演:鈴木仁 濱田龍臣
   趣里 大鶴義丹
   内田淳子 高山のえみ 中上サツキ 前原麻希 川飛舞花
   大久保祥太郎 武居卓 猪俣三四郎 天宮良 外山誠二