下北沢通信

中西理の下北沢通信

現代演劇やコンテンポラリーダンス、アイドル、ミステリなど様々な文化的事象を批評するサイト。ブログの読者募集中。上記についての原稿執筆引き受けます。転載依頼も大歓迎。simokita123@gmail.comに連絡お願いします。

決定版!写真の歴史展10周年記念特別コレクション展 写真はものの見方をどのように変えてきたか 第3部 再生

決定版!写真の歴史展10周年記念特別コレクション展「12人の写真家たちと戦争」東京都写真美術館*1を見る。

◎出品作家 : 小石清・河野徹・木村伊兵衛林忠彦植田正治・濱谷浩・桑原甲子雄・熊谷元一・中村立行・大束元・福島菊次郎・東松照明

 ほとんどがこれまでもいくつかの写真を本や雑誌で見たことがある人ばかりだが、生でオリジナルプリントを見ると、それはそれで別の感覚がある。このなかでは植田正治東松照明が面白かった。特に植田昭治はこれまでいくつかの写真を見たことがあったが、あの時代にこんな現代感覚の写真を撮っていたことにちょっとびっくり。女の子の写真や男の子が子猫を持っている写真などは白黒とカラーの違いはあるけれど、一時期のホンマタカシを連想してしまった。
 東松照明はやはり日本の現代写真の原点だと思う。この日見られた十数点では物足りないので、できるだけ早い時期に個展が見たいと思った。